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【J1:第30節 東京V vs C大阪 プレビュー】優勝争い、残留争いと置かれた立場は違うが、どちらも正念場となる一戦。勝ち点3を奪取できるのはどちらか!?(05.11.12)

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11月12日(土)J1 第30節 東京V vs C大阪(14:00KICK OFF/味スタ)
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-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
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 Jリーグ30節、味の素スタジアムでは東京V対C大阪の一戦が行われる。前節のリーグ戦終了後、この2チームの選手達はそれぞれの会場で同じコメントを繰り返した。「残り5試合全勝するつもりで戦う」と。兎にも角にも負けられない、勝たなくてはいけない両チームの一戦だ。置かれた立場はまるで違うのだが。

 残留争いから抜け出せないままリーグ終盤を迎えた東京Vの現在の勝ち点は26、自動降格圏の17位。「せめて」とチーム関係者が願う入れ替え戦のチャンスのある16位・柏との勝ち点は4差。万が一このC大阪戦で敗戦するようなことがあれば、J2自動降格は更に現実味を帯びてくる。前節、横浜FMに敗戦を喫した選手達は、残留を争う清水・大宮が揃って勝ち点3を挙げたという情報に落胆の表情を隠せなかった。それまで危機感は持ちながらも、まずまずの内容の試合が続いており「チームへの自信というか、なんとかなるだろうと思ってた」のはMF小林大悟だけではないだろう。が、これでいよいよ追い詰められた。しかし、この苦境をきっかけに、チームはいい意味で「ムードが変わった」と小林大悟は続ける。「追い込まれてから、よく皆で話し合いをするようになった。今の状況は厳しいしプレッシャーはあるけど、本当の力が出るきっかけになる気がします」。

 先週行われた天皇杯一回戦でも大分に勝利することはできなかった。だが、試合後のバドン監督は「この試合でチームに変化が見られた」と前向きにコメント。MF相馬が「自分もみんなも他の人を生かすプレーをしようとしていた」と振り返ったように、一回戦敗退とはいえ「話し合ったことで皆同じ意識でゲームがやれた。これからの5試合に繋がるゲームになった(小林大悟)」「前からのプレスもうまくいって良い形が見えた。(山田)」と自分達のやるべきサッカーに、改めて手応えを掴んだようだ。

 さて今節だが、その大分戦の時と同じく4−4−2のシステムで臨む。戸田、米山は現在も別メニュー調整中、李 康珍は今週から合流したものの90分はまだ無理な様子。更に木曜の練習中には林が足に違和感を訴え練習を切り上げるなど、DF陣の怪我が気になるとこだが、大分戦と同じくボランチには山田が入り、DFには柳沢、林が無理ならば上村がポジションを埋めることになる。「守備を考えれば3バックの選択をしたいが、ワシントン、ジウにボールが入る形にしたかった」とバドン監督。メンバー構成を考慮した、点を取るための新システムということだ。大分戦で機能しただけに選手も自信を見せ、「いい準備ができたと思う」と小林慶行。そして「5試合全部のことを考えている余裕はない。まず明日の試合、もっと言うなら最初の45分に全力を注ぐつもりで戦います」と表情を引き締めた。

 対するC大阪は、ここの所リーグ戦11試合負け無し。破竹の勢いで順位を上げ、優勝争いに食い込んできた。現在4位、首位G大阪との勝ち点差は4。5試合で4ポイントの差をひっくり返したい状況は東京Vと同じで、まさにこの東京V戦が「正念場となる(森島)」。しかし、チーム状態は万全ではない。主力のファビーニョ、久藤、西澤の3選手が出場停止であることに加え、ゼ・カルロス、徳重、江添らが怪我、今週体調不良を訴えた柳本の出場も微妙な状態だ。

 苦しい時こそ「チームの力が試される」とは小林監督。メンバーのやりくりが難しいところだが、主力以外の選手達にとってはチャンス。今週の紅白戦では、懸念材料の左サイドには9月に鳥栖から加入した宮原が試されていた。出れば移籍後初先発、しかも大事な試合での抜擢だけに本人のモチベーションも高いはず。小林監督の期待に応えられるか、注目だ。

 両チームのここ10試合の対戦成績は東京Vの6勝4分けで、データでは圧倒的に東京Vに軍配が上がる。更に、C大阪は過去味の素スタジアムでは未勝利。勢いで勝るC大阪が、その「鬼門」を打ち破ることができるのか?試合は14時にキックオフを迎える。

以上

2005.11.11 Reported by 高木聖佳
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