11月12日(土) 2005 J1リーグ戦 第30節
G大阪 2 - 1 浦和 (16:03/万博/20,811人)
得点者:'29 フェルナンジーニョ(G大阪)、'83 アラウージョ(G大阪)、'85 三都主アレサンドロ(浦和)
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ホーム側・ガンバ大阪のサポーターもさることながら、アウェイにも関わらずゴール裏を真っ赤に染めた浦和レッズサポーター。両者の熱気が交差する中、16時3分、キックオフを迎える。G大阪の守備ラインにはケガから完全復活を果たしたDF宮本が10月22日第28節以来の先発出場。先の天皇杯で左肋軟骨を骨折したDF山口の離脱で不安視された守備ラインに、頼もしい男が復活を果たす。
浦和のブッフバルト監督が「トップにふさわしいチーム同士の対決をご覧いただけたと思う」と振り返ったように、序盤から見ごたえのある展開。高い集中力を示した両者が、相手の攻撃力に対する守備を徹底する中で試合を進める。G大阪のFW大黒、MF二川、FWアラウージョ、MF遠藤が思い切りのよいシュートを狙えば、浦和もFWマリッチが、DF闘莉王が高さを活かしてゴールに詰め寄る。一方、守備においても、その突破に、浦和のDF闘莉王やMF長谷部が身体を張れば、G大阪もDF宮本、MF橋本らが落ち着きのある守備を展開。共にDFラインのみならず、ボランチを含めた堅守が光る。
均衡を破るゴールを挙げたのはG大阪。29分。MFフェルナンジーニョが得意のドリブル突破で浦和DFを揺さぶり前線へ。そのままDF坪井を振り払ってシュートを放ち、ゴール左隅に決めて先制する。小さな身体を目一杯使って喜びの雄叫びをあげるMFフェルナンジーニョ。ナビスコカップ決勝、天皇杯では挙げられずに苦しんだ『先制点』をものにした。加えて、ここ数試合は沈黙していた『取るべき』攻撃陣が点を挙げたことで、G大阪が勢いを見せる。これに対し、浦和は終了間際の43分、左サイドのMF永井の切れ込みからチャンスを見い出すが得点には繋がらず。G大阪が1点をリードして前半を折り返す。
共に同じ顔ぶれでキックオフを迎えた後半。最初のシュートはG大阪のFWアラウージョ。相手DF坪井を引き付けつつゴールライン際角度のないところからシュートを放つも、枠をとらえられず。浦和も5分のMF永井のシュートを皮切りに、サイドの崩しからMF長谷部、FWマリッチがG大阪ゴールに襲いかかるが放ったシュートはいずれもG大阪GK藤ケ谷がしっかりと押さえ込む。そうして前半から引き続き、両者が攻守に集中力の感じられるパフォーマンスを示すが、ゴールは生まれず。時計の針は後半30分を過ぎ、残り15分を示す。
ここから更に試合は盛り上がりを見せる。83分、浦和の猛攻に耐えながらカウンターでチャンスを見い出したG大阪は、MF遠藤のパスを受けてドリブルで攻め上がったFWアラウージョがシュート。GK山岸が一度ははじいたボールを落ち着いて押し込み、2-0と浦和を突き放す。ところが、その直後の85分には好位置でフリーキックのチャンスを得た浦和が、MF三都主の左足でゴールを奪い取りゴール。1点差に詰め寄ると、戦いはよりヒートアップ。パワープレーで相手ゴールに肉迫し同点弾を狙う浦和と、1点のリードを守り切ろうとするG大阪がロスタイム3分を含めて必死の攻防戦を繰り広げる。
だが、最後に放たれた浦和のDF闘莉王のヘディングシュートも、ファインセーブを繰り返していたG大阪・GK藤ケ谷がしっかりセーブ。結局、最後まで集中を切らさず全員で1点差を守り切ったG大阪がリーグ戦で3試合ぶりの勝利を挙げた。
G大阪にとっては、リーグ戦での2連敗、死闘を繰り広げたナビスコカップ決勝での敗戦、そして横浜FCを相手に天皇杯を120分戦ったダメージを、一
気に払拭するような大一番での勝利。同節で鹿島、千葉が引き分ける中、勝点3を積み上げたことも確かに意味深い。だがそれ以上に、今季一番とも言える『非常事態』を全員で切り抜け、ものにしたという現実は、残り4試合に向けて勝点3以上の収穫になったと言える。
さあ、残り4試合。もはや順位を争う敵などいない。勝ち続ければ、タイトルは獲れる。
以上
2005.11.12 Reported by 高村美砂













