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【AFCユース選手権予選 U-18日本代表 vs U-18北朝鮮代表 レポート】途中出場・安田が決めた! 強豪北朝鮮を下し、日本がAFCユース出場権を得る。(05.11.28)

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●AFCユース選手権予選グループN 第3戦
11月27日(日)16:00キックオフ/熊本/7,019人
U-18日本代表 1-0 U-18北朝鮮代表
得点者:85' 安田理大
U-18日本代表は、予選グループN1位で「AFCユース選手権2006(インド)」の出場権を獲得!
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得失点差+5、勝ち点3とまったくのイーブンでの北朝鮮との決戦。ほぼ互角の戦いは、監督最配の的中で日本に軍配が上がった。
90分通しての戦いはこの2月から目指してきたものとはほど遠い。来年のAFCユース選手権に駒を進めることにはなったが、その先に勝ち抜けるためにはまだまだレベルアップが必要。ただ、とりあえず予選敗退という屈辱は免れた。

前日練習を見る限り、北朝鮮は日本を徹底研究していた。4バックのうち、右サイドバックに入る内田が高いポジションを取り、右のセンターバックに入る槙野と縦の関係が攻撃の起点になるということを知っていたのだろう。内田の裏のスペースを突くようなフォーメーション練習を行っていた。
ただ、蓋をあけてみると逆にその動きが日本のディフェンスを堅くした。特に前半、日本チームがボールを持つと素早くプレス。人数をかけて奪いに来る。個の力では圧倒的に勝る北朝鮮に慌て、前半はディフェンス陣もミスを連発。「前半は慌ててしまい、うまくつなげなかったので」と槙野。ただ北朝鮮が見事なミドルシュートを持ちながら、そうは放って来ないことと、クロスの精度の低さに助けられキーパーを直撃するようなピンチは訪れなかった。
徐々に落ち着きが見られるようになる日本のディフェンス陣。そう多くはないが、日本に決定機も訪れる。ロングボール主体の攻撃ではあるが、得点の予感は早い段階からあった。23分、この日攻守に奮闘した柏木(広島ユース)のシュートはポストを叩き、この頃から右サイドバック・内田が1対1の攻防でスピードには勝ち始め、日本の時間帯が始まる。40分、堤(浦和ユース)のフィードから右サイドに展開。柳澤(柏ユースU-18)のクロスから最後は森島(滝川二高)のヘディング。これは枠を捉えるもGKの右手1本に阻まれる。いい流れの中、ハーフタイムへ。そして、ここでこれまでの経験が活きた。

10月25日、アウェイでの韓国との親善試合でのこと。0-0で迎えた後半立ち上がりに、日本はバックパスのミスから失点し、立て続けに8分でなんと3失点。見ている者としてはこの記憶が蘇り、ハーフタイムに身を堅くしたのだが、チームはこれを糧として戦った。
選手たちの意識は「後半立ち上がりに気をつけよう。そこさえ抑えればいける」。
韓国と北朝鮮の選手に共通する要素のひとつとして、90分走りきる体力がないということがあげられる。フィジカルの強さ、瞬発力とひきかえに、持久力はそう高くはない。いわゆる「足が止まる」状態が必ず訪れる。一方の日本は持久力こそ身上、というのも寂しいが持久力には自信を持つチーム。「今まで出来なかったが、今日は粘れた」とU-18日本代表・吉田監督。精神的に切れることさえなければ、後半に勝負をかけられるのだということが証明できた。
後半立ち上がり、一度攻められる時間帯もあったがしのぎきり、まずは森島からハーフナー(横浜FMユース)に交代。U-18日本代表立ち上げ以来、変わらずスタメンで出場してきた彼だが、この予選の初戦・チャイニーズ・タイペイ戦で森島にその座を奪われる。「悔しいけど結果を出すだけ」と合宿中も前を向き練習に励んだ。この日の途中交代では、ほぼ全てのヘディングで競り勝ち、スライディングしてカットに行くなど、力を発揮した。

得点は85分、そのハーフナーと、その後に交代で入った安田(G大阪ユース)から生まれる。
このチームでは常にスーパーサブ的に使われる安田。オンザピッチもオフザピッチも常に笑顔。へこんでいる仲間がいれば「お前の精神はそんなもんかー」と冗談まじりに一喝できる明るさと強さを持つ。サイドを駆け上がるドリブルと思いきりの良さを持ち合わせる彼に、ハーフナーが「安田が走るとわかっていた」とヘディングで落とせば「マイクなら競り勝つと思っていた」と安田はそのスペースに走り込む。ハーフナーの競ったボールは河原(新潟)の頭をかすり、左サイドを駆け上がった安田へ。安田が運び、角度のないところから放った左足のシュートはネットを揺らし、試合を決めた。

その安田と交代でピッチを退いた梅崎(大分)はこう言った。「生まれて初めてうれし涙を流した」。強豪と言われ、U-17世界選手権でベスト8のメンバーが揃う北朝鮮を相手にしての勝利。ずっと目指していたものを手にし、チームは湧いた。
ただ、これはあくまで世界への一次予選に過ぎない。アジアを勝ち抜くにはまだまだレベルアップも必要だし、メンバー選考も「白紙だと選手には言った」と吉田監督。これまでであれば圧勝していたレベルの大会での勝利だけに、過剰な喜びは禁物だ。勝負は、これからなのだから。


以上

2005.11.28 Reported by 了戒美子
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