12月3日(土) 2005 J1リーグ戦 第34節
新潟 0 - 4 浦和 (14:04/新潟ス/41,988人)
得点者:'4 堀之内聖(浦和)、'13 ポンテ(浦和)、'60 マリッチ(浦和)、'80 山田暢久(浦和)
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新潟は最終戦を勝利で飾ることを出来なかった。ただ、その悔しさは試合終了後のセレモニーには残っていなかった。
今季限りで退任する反町康治監督、そして桑原裕義、木寺浩一、高橋直樹ら今季限りで契約満了となり、この試合で奮闘したメンバーへのねぎらいのムード一色だった。
セレモニーのしめくくり、全選手、スタッフが場内を1周してサポーターにあいさつをした。反町監督はその最高尾を歩いた。何度も立ち止まってはスタンドに向かって丁寧に頭を下げ、手を振った。視線の先には5年間の労をねぎらう言葉が書かれた横断幕やボードが多数。「僕へのメッセージも読むことができた」と表情を崩した。気温5度。冷たい風が吹く中、サポーターの熱い思いをしっかりと受け止めた。
試合は完敗だった。前半、セットプレーで2点を失う。後半も2失点。優勝のかかった浦和の勢いを止めることはできなかった。いつもより出足の鈍い新潟に対し、浦和は攻守ともにボールに対して先にしかけた。ただ、リードされても足を止める選手は一人もいなかった。ゴールに迫る姿勢も衰えなかった。「最後まであきらめずに点を取りに行く。新潟のスピリットは見せられた」。5年間で築き上げてきたものは、敗戦の中でも光っていた。
反町監督自身の気持ちを露にした試合でもあった。今季限りで新潟を去ることとなったGK木寺浩一、MF桑原裕義のベテランがスタメン出場。若手や控えを使う手もあったが、「最終戦だからといって特別なことはしない」。普段通りに、シーズンを通してチームに貢献してきた選手、調子のいい選手をピッチに送り込んだ。選手を正当に評価した采配だった。「ああいうふうに頑張ってきた選手がチームを去らなければならないというのは残念」。すでに来季のチーム編成には関わっていない。今まで口に出来なかった思いを言葉にした。
逆にDF高橋直樹には温情をみせることで、気持ちを示した。4点差がついた後半に投入。「直樹を出したのは今までの頑張りに対して」。テスト生から入団した生え抜きの功績に敬意を表した起用だった。
J1の2シーズン目、新潟は目標通りに残留を決めた。それは1つの歴史の区切りでもあった。「新潟の魂があれば、もっとよくなる」。反町監督はクラブ、サポーターにメッセージを残した。
以上
2005.12.02 Reported by 斎藤慎一郎
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