12月10日(土)横浜FMvs川崎F(13:00キックオフ/長崎)
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天皇杯は、どうしてもモチベーションがカギを握る。来年の契約状況、オフへの誘惑など、チームをまとめあげてトーナメントの一戦一戦に100%をぶつけさせる環境づくりは非常に難しい。さらにホーム&アウェイではない地方スタジアムで開催されるケースがほとんどで、サポーターの熱気やスタジアムのムードも、普段のJリーグとはやや異なる。
「この大会のスケジュールを再考しなければならない時期に来ているのではないか」
岡田監督のコメントも、この大会に勝つことの難しさを暗示している。もちろんリーグ戦の悔しさを晴らしたいという気持ちは人一倍ある。問題は、それをチーム全員がどう表現できるかだ。その点、シーズン終盤にキャプテンマークを巻いていた松田の欠場の影響は小さくない。ディフェンスラインだけを見れば、予想される中澤・中西・那須のスリーバックも高いレベルにはあるし、バックアップには栗原もケガから復帰している。ただし、リーダーシップというところでは松田の穴を埋める存在が必要になるだろう。
例えば、リーグ最終戦に、松田に代わってキャプテンマークを付けたのは上野だった。ベテランらしく、周囲に指示をし気を配るなどリーダーの仕事はしているものの、松田とはプレースタイルとキャラクターが違う。チームのテンションを一気にあげるのは大変だ。しかしケガ人が何人か戻ってきている。出場濃厚な奥、そしてベンチ入りの可能性がある久保の加入は得点力アップへの好材料だ。
対する川崎Fは、ジュニーニョがいるかいないかで得点力が変化する。サイドのクロスやカウンターのバリエーションも、このキーマンがあって恐さを増す。
けれども守備陣は、かなり自信を持っているのではないか。とくに横浜FMの下部組織出身の二人、寺田と谷口は意識しすぎることなく、自分の持ち味を相手にぶつける。谷口は高めから相手に激しく寄せて攻撃のリズムを寸断する。寺田は守備の中軸として、ペナルティエリアでシュートコースを限定するポジショニングで立ちはだかる。このディフェンスがリズムを作れば、我那覇、マルクスなど勝負強いアタッカーの思い切りのいいフィニッシュが楽しみになってくる。
川崎Fの今シーズンは十分合格点だろう。もちろん来季は、個々からステップアップしての目標を設定しなければならない。Jリーグタイトルまでの距離を縮める。この天皇杯はテストケースになる。いや、一気にタイトルを狙っていいのだ。
両チームの対戦、今シーズンのリーグ戦は川崎Fが2勝している。4月のゲームは横浜FMが疲労の極致にあったために川崎Fが動きの鋭さで圧倒したが、8月のゲームは、川崎Fの攻守のバランスの良さが完勝に結びついた。いわば、堂々たる勝利を収めている。これで川崎Fが勝てば、横浜FMは同じ相手に1年で3試合3敗ということになる。この結果は岡田監督が受け入れるはずがない。リーグチャンピオンの意地とプライドをかけての戦いとボルテージを沸点まで高めることが出来るか。勝負の大きなポイントになるだろう。
リーグ戦を終了して1週間。勝者の次戦は2週間後。この準々決勝をむかえるあたりから、元旦への夢が徐々に膨らみ始める。
以上
2005.12.9 Reported by 池田博人(インサイド)
J’s GOALニュース
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