12月10日(土)磐田vs新潟(13:00キックオフ/ヤマハ)
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11月20日に同じヤマハスタジアムで対戦(J1第31節)した両チームが、天皇杯5回戦で再戦。先の戦いでは、新潟が戦略通りに3点を先行し、その後磐田が意地で2点を返したが、最後は新潟が守りきって、磐田に対する初勝利を果たした。ただ、天皇杯での対戦としては、新潟が2003年にJ1昇格を決めた直後、やはりヤマハスタジアムで戦って0−4の大敗。J1の洗礼を受けた試合だった。
そこから2年。20日前の勝利でひとつの壁を乗り越えた新潟が、もうひとつ壁を突き破るのか。あるいは磐田が、あらためて力の差を見せつけることができるのか。引き分けはないこの試合で、ひとつの答えが出ることになる。
ホームで戦うアドバンテージを得た磐田にとって、天皇杯の重要度は以前よりもかなり高くなっている。なぜなら、この大会に優勝すれば、世界へとつながるACL(AFCチャンピオンズリーグ)に出場する権利を得られるからだ。ここ2年間、「羅針」というスローガンを掲げてきた磐田は、Jリーグの中でもっとも世界への船出を意識しているチームと言える。実際、ここ2年の天皇杯では、一昨年が優勝、昨年が準優勝と好成績を挙げている。そうした意味で、今年も天皇杯に向けてどれだけモチベーションを高めてくるのか。この試合ではっきりと見えてくるだろう。
一方、新潟は、この大会が反町監督の最後の仕事となる。5年間でチームの基礎をしっかりと作ってきた反町監督への恩返しという意味でも、1試合でも多くやりたいという思いは選手にもサポーターにも共通しているはずだ。
また、しっかりと守って、カウンターから前線のエジミウソンやファビーニョの能力を生かすという形を持っているため、ノックアウト方式の戦いでは力を発揮しやすいだろう。アンデルソン・リマの帰国というマイナス要因はあるものの、今の新潟は、どのチームにとっても非常にやりにくい相手となるだろう。
前回の対戦では、反町監督の戦略勝ちという要素が少なからずあった。ボール・ポゼッションで磐田に優位に立たれるのは仕方ないが、我慢強く守って0−0のまま試合を進められれば、やがて磐田が前がかりなって中盤が空く。そこでカウンターから自慢の3トップと磐田のフラットな3バックとの3対3の状況を作れれば、かならずチャンスはできるという反町監督の読み。先制点を取れたことで、それがさらにはまって、一時は3−0でリードする快勝となった。
ただ、磐田もその反省を生かし、その後の3試合ではカウンター対策を徹底して失点は3試合でオウンゴールの1点のみ。新潟に対しても、2度と同じやられ方はしないという気持ちは強いだろう。だが、「しっかり守られると崩しきれていない」(服部)という課題は残ったまま。先制点が重要になるこのゲームで、新潟の守りを攻め崩して先に点が取れるかどうかが、磐田にとっての大きな課題となる。
また、磐田の田中や鈴木秀、新潟の鈴木慎といったケガ人が戻ってくる可能性もあり、反町監督が今度はどんな戦略で臨んでくるのかという部分も楽しみな一戦。両チームの狙いを探りながら、選手たちの勝利にかける思いを確かめながら、じっくりと楽しむことができそうなゲームと言えそうだ。
以上
2005.12.9 Reported by 前島芳雄
J’s GOALニュース
一覧へ【第85回天皇杯5回戦:磐田 vs 新潟 プレビュー】リーグでの対磐田初勝利を果たした新潟がもう一つの壁を突き破るか、それとも磐田が前回の借りを返せるか。(05.12.09)
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