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【第84回全国高校サッカー選手権大会:一回戦 プレビュー】一回戦最大の注目は、U-18日本代表FWの森島康仁(滝川二)と伊藤翔(中京大中京)が登場する三ツ沢球技場!(05.12.30)

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一回戦を概観したとき、最注目「スタジアム」は三ツ沢球技場だろう。開催されるのは「常葉橘(静岡)対滝川二(兵庫)」、「中京大中京(愛知)対松山工(愛媛)」の2試合。どちらも多数の注目選手が出場する『熱い』試合を球技場ならではの臨場感ある環境で堪能できる。

常葉橘は今大会が初出場。中高一貫教育のメリットを生かして中学年代から強化を進めてきた成果が花開いた。昨年も2年生以下のチームで静岡県大会の決勝まで勝ち進んでおり、今大会の出場権獲得も決してまぐれではない。チームの売りは堅い守備。静岡県大会MVPの内田和志とU-17日本代表の薗田淳が作る防御網がベースとなるディフェンスは全国でも通用するはずだ。主将のMF天野恒太、長身のテクニシャンMF志摩竜也らも好選手で、『初出場離れ』した戦力を誇る。ただ、県大会優勝後は激戦区の初出場校ならではの『燃え尽き』もあったようで、やや調子を崩しているのが気になるところではある。

対する滝川二はU-18日本代表のエースFW森島康仁、高円宮杯得点王のFW松本純矢の2トップを軸とした大会随一の破壊力を持ったチームで、優勝候補の一角を担う。春先から課題と言われてきた守備も、U-17日本代表の2年生GK清水圭介の成長もあって、主将のDF大久保悟を中心に安定してきた。初戦から厳しい相手との争いとなったが、ここはスムーズに突破して栄冠へ突き進みたいところだ。

三ツ沢は第二試合も面白い。U-18日本代表で、大会最高のFWの一人に数えられる伊藤翔を軸とする中京大中京は彼以外もタレント揃い。元U-17日本代表のMF北森陽介、大会屈指のアウトサイドプレーヤーである伊藤卓、185cmの1年生ボランチ早坂賢太、伊藤と2トップを組む大型FW吉田幸一、そして主将のDF中田智久・・・。くじ運には恵まれなかったが、純粋な戦力という意味では国立以上へ到達しても何ら不思議はないチームである。
 
対する松山工も好チーム。高校総体で8強に残ったことからも分かるように、ネームバリューで同ブロックの強豪校に見劣りしても、チーム力としてはそう劣るものではない。中京大中京とは縁が深く、練習試合どころか合同合宿すら張ったことがあるほどで、手の内は知り尽くしている。松山工は、今大会屈指のCBである184cmの東岡拓也を核とする、どちらかというと守備のチーム。中京大中京の攻撃をしっかり守り、エースFW瀧岡亮太を中心とする攻めにつなげたい。

そのほかでは駒場も面白い。第一試合は「伊勢崎商対東福岡」。ネームバリューなら伊勢崎商の完敗だが、前橋商・前橋育英の両名門を突破してきた実力は伊達ではない。Jクラブからも注目を集めるスピードと技術を兼備するFW関涼太を軸に、大会へ旋風を巻き起こす可能性はありそうだ。

対する東福岡は伝統の4-5-1システムをアレンジした形である3トップ気味の3-6-1システムで、ひたすら外から崩しに行くサッカーを展開する。カギを握るのは中盤の底に位置するMF原祥太郎。献身的にチームバランスを考えてプレーする好プレーヤーだ。

駒場の第二試合は「遠野対那覇西」。高校総体準優勝の那覇西は松田邦貴監督が「それしかないんです」と語るひたすらつなぐ極端なポゼッションサッカーが特徴だ。最近のユース年代は異質なサッカーを支えるのはボランチの安里光司。ゲームを読める選手で彼が攻守の舵を取る。1対1で無類の強さを見せるDF與那嶺樹、右サイドでサッカーをエンジョイする男・MF比嘉雄作、小さな点取り屋・FW宮城昭浩など個性豊かな選手が揃った。これを迎え撃つ遠野は、181cmの大型ボランチ小島暢明を中心としたチーム。DF佐藤邦祥など守備陣のレベルも高い。選手権経験者がおらず、独特の雰囲気に慣れないうちにやられると厳しいが、自慢の組織的守備がはまれば拮抗した試合になりそうだ。

駒沢の「徳島商対湯本」は隠れた好カードかもしれない。189cmのGK井花祐基、ゲームを読めるボランチ塩谷司、そしてエースFW斎賀淳ら縦のラインが安定している徳島商に初出場の湯本が挑む形となる。湯本は2年生中心で来年のチームという感もあるが、地力がないわけではない。選手権の経験はないが、チームの中核を占めるエスペランサいわき出身の2年生たちは中学時代に全国大会の修羅場を何度もくぐり抜けた精鋭揃い。意外な展開もあり得るだろう。
 
最後になってしまったが、西が丘も間違いなく面白い。成立学園と作陽はどちらも組織的でパスをつなぐサッカーが持ち味。古き良き高校サッカーの香りがまったくしないオーガナイズされたチーム同士の攻防は、新鮮な驚きを呼びそうだ。第二試合では山形中央のMF渡部博文に注目だ。186cmの長身ながら、キックもいい。これからブレイクしていく可能性を秘めた選手といえるだろう。

以上

2005.12.30 Reported by 川端暁彦(エル・ゴラッソ
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