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【第84回全国高校サッカー選手権大会:三回戦 プレビュー】接戦、熱戦が続く選手権も、32校が姿を消し、ベスト16が出そろった。実力伯仲の3回戦はどのような戦いになるのだろうか。(06.01.03)

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初戦に硬さの見られた国見は、西目、岐阜工業を倒し波に乗っている大阪朝鮮と対戦する。富山第一との名門対決を1−0と辛勝した国見。試合途中ではPKを与えるなど、やや不安定な初戦となった。初戦後、小嶺忠敏総監督は「次は大きなヤマ」といっているだけに、2戦目でどのような戦い方を見せるのか気になるところ。例年のチームのように絶対的なエースが存在せず、総合力で補えるのが今年の国見。主将の中川翔平(3年)が攻守のバランスをとり、安定した戦いを見せたい。一方の大阪朝鮮は、固い4バックと、サイドからの徹底した崩しで、初戦を1−0、2回戦を3−0と完勝した。1対1、球際にも強く出足も早い。全員が役割を徹底しており、スキが見えにくい。何より2連勝をしているとあって勢いもある。精神的な強さも持つ大阪朝鮮は、国見に似ているタイプのチーム。高校生の枠を超えたハイレベルな試合になりそうだ。

続いては野洲vs高松商業。野洲は、初戦ではあえてチームカラーではないロングパスを多用し、2−0と勝利を収めた。四日市中央工業との2回戦は、取っては取られてのシーソーゲームとなり接戦の末、終了間際に乾貴士(2年)のゴールで競り勝った。野洲が得意とするドリブル、ショートパスを使った華麗なサッカーは、見ているものを楽しませる。個性豊かな選手たちが繰り広げる『個人技』にも注目したい。そして連続得点中のエース青木孝太(3年)のゴールにも期待だ。対する高松商業は麻布大渕野辺とのPKを制しベスト16に進出してきた。センターバックの中村隆浩(3年)、福島崇志(3年)を中心にした守備陣が、タレントぞろいの野洲をどう押さえるかがポイントになる。高松商業は、守備に不安要素の見える野洲に、攻守のバランスのよさで勝負したい。

鹿島学園vs浦和東。鹿島学園は4点、浦和東は6点と、ともに2回戦で大量得点を奪って勝ち上がった。勝負の分かれ目は『前半』か。強豪・鵬翔を相手に倍近いシュートを打たれるも、じっくりチャンスをうかがって得点を奪った鹿島学園。エース佐々木竜太(3年)ら、前線の選手が立ち上がりからどんどん攻めて行きたいところ。これまでの2試合で前半に弱さを見せた浦和東は、そこをどのように修正してくるか。後半になると、無尽蔵のスタミナを武器に形勢逆転できる力があり、自分たちの得意なスタイルでもある縦パスを多用した速攻も見せているだけに、試合開始直後がカギになる。また2回戦でケガのため負傷交代した主将・三原康平のコンディションも気になるところ。三原は攻守の要でもありチームを落ち着かせることのできる選手。彼がピッチにいるか、いないかで影響もでそうだが・・・。

最後は好ゲームが期待される青森山田vs多々良学園。ベスト16で対戦してしまうのがもったいないほどだ。青森山田はこれまでの2試合を2−0、2−1と上々な滑り出し。小澤竜己(3年)、松本怜(3年)らを中心にした攻撃陣もリズムよく、守備も手堅い。攻守に高い安定を見せ、スキを与えない。多々良学園は、流通経済大柏に続き優勝候補との連戦となる。平間直道(3年)、山田竜司(2年)ら豊富な攻撃陣が、青森山田DFをかいくぐり先制をあげ試合を優位に進めたいところだ。両校とも悲願の全国制覇へ向けて絶対に超えなければならない高い壁同士のぶつかり合いは、青森山田の組織力か、多々良学園の個人技か。どちらに軍配があがるかが、楽しみである。

以上

2005.01.03 Reported by 青柳舞子
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