第84回全国高校サッカー選手権大会 3回戦
野洲(滋賀) 4-0 高松商業(香川)(12:10キックオフ/5,500人)
得点者:5分 青木孝太(野洲)、25分 オウンゴール、77分 楠神順平(野洲)、79分 平原研(野洲)
滝川第二(兵庫) 3-1 大津(熊本)(14:10キックオフ/6,500人)
得点者:2分 森島康仁(滝川第二)、55分 橘章人(滝川第二)、62分 松本純矢(滝川第二)、68分 渡邉敬人(大津)
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「平石(竜真)が発熱で温存。田中(雄大)もいけるところまでと決めていた。選手たちはドリブルをするから削られて足もボロボロです」(山本佳司監督)。四日市中央工業との激戦に加え、連戦での疲労も選手を襲っていた。キャプテンの金本竜市も2回戦では38度の発熱をおして80分間プレーした。試合後、何人もマスクをしてバスに乗り込む姿もあった。それでも、どうしても目の前の試合に勝たねばならなかった。
開始直後の5分、瀧川陽(3年)、平原研(3年)と細かくパスをつなぎ最後は青木孝太(3年)がドリブル突破からゴールを奪うと、25分にもオウンゴールで2−0とリードを広げ後半へ突入。ボランチが最終ラインまで下がりゴール前を固めた高松商業に対し、野洲は多彩に個人技を繰り広げながら攻め入るが、あと一歩のところで追加点を奪えない。逆に自陣でのミスが目立ち、ピンチを迎える場面も。それでも最後は、37分に楠神順平(3年)、ロスタイムに平原がゴールを奪い4−0と大勝。個人個人の力の差を見せた展開となった。「ボールに対して(選手が)連動していなかったので孤立してしまった。個人個人のサッカーになってしまったのは課題です。でも運もあるのかな。いいゲームが出来なかったが勝ちを拾った」と柔らかな表情を見せて語った山本監督は、言葉を続けた。
「3年前(第81回大会初出場でベスト8に進出)と同じ舞台に帰ってきた。そのときの忘れ物を取り戻します」3年間捜し続けた忘れ物を見つけた野洲。苦しんで手にしたそれは、どのような形で私たちの目の前に現れるのか。イマジネーションあふれる野洲イレブンが繰り広げるサッカーが、その答えを教えてくれるだろう。大阪朝鮮との準々決勝戦に、山本監督は「パワーとクリエイティブの戦いになるね。いろいろ見所はあるんじゃないかな。頑張ります」山本監督の『忘れ物』がその手の中に戻ってくるのは、1月5日を笑顔で終えたときだけだ。
第2試合、注目の滝川第二・森島康仁(3年)は試合後に言いきった。「Jリーグに内定が4人とか、関係ない。今日は4人に何もさせなかったし、強いものが勝つ」中盤での激しい奪い合いと、白熱のゴール前での攻防が展開された滝川第二vs大津。坂本和哉、本田真吾、武田洋平、市原大嗣と4人のJリーグ内定選手を擁した大津に対し「集中していれば(攻撃は)防げる」と黒田和生監督。その言葉どおりに蛭田達也(3年)、大久保悟(3年)が最終ラインを引き締め大津の攻撃を跳ね返す。
試合開始直後に森島のゴールで先制したものの追加点がなかなか奪えずに苦しんだ滝川第二だが、「今日は松本。後半の大津の攻撃も早い段階で芽をつぶしてくれた」と黒田監督が絶賛するように、大津の司令塔本田にマンツーマンでつき、まったくといっていいほど仕事をさせなかった松本の踏ん張りで、好機うかがった。我慢の時間を超え、チャンスは滝川第二に転がった。後半22分に金崎夢生(2年)が中央突破からクロスをあげると大津GKがファンブル。そこを逃さずに橘章斗(2年)がつめてリードを広げた。最後は殊勲の松本が得点を決めて試合を決定付けた。「次が出場停止なのでこの試合にかけた」と笑顔の松本。
さて次は、王者・鹿児島実業との準々決勝。「新しい選手が期待にこたえてくれ、だんだん強くなる」と黒田監督。悲願の初制覇へ向けて強豪校を撃破し続ける滝川第二は、王者を超えてさらに強くなるつもりだ。
以上
2006.01.03 Reported by 青柳舞子
J’s GOALニュース
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