●カタール国際ユース(U-19)親善大会 準決勝
1月30日(月)16:25(Al-Arabi)
日本 vs ドイツ
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吉田靖監督率いるU-19日本代表が参加するカタール国際トーナメントもいよいよ準決勝。フランス、カタール、オーストリアという、予選敗退も危惧されたほどの強豪揃いのグループリーグを1勝2分で1位通過。30日16時15分(現地時間)から、決勝戦進出をかけてドイツと戦う。
U-19日本代表は、まれに全体練習終了後に自主練習の時間を設定することがある。監督は口を出さず軽く練習風景を眺めるのみ。体重が気になる者は軽く走り、主にディフェンダー陣はロングキックを練習し、前線の選手はシュート練習に向かい、プレースキックの練習をする者もいる。「楽しくやるのはいいけど、きちんとやれ」などとコーチ陣から檄を飛ばされながら、笑い声の絶えない時間となる。
印象的なのは、その選手たちの笑い声の間から垣間見える負けん気。準決勝前日、これまでの確認を中心にした軽めのトレーニング終了後、福元洋平(大分U-18→大分)、槙野智章(広島ユース→広島)、青山隼(名古屋ユース→名古屋)らが行っていたロングキック合戦は見ものだった。「フィードの良さが取りえ」と自認する福元が抑えのきいた素晴らしいキックを披露すれば、青山、槙野ら代表常連組がそれに続き、ディフェンダー陣ではないが梅崎司(大分)もなかなかのキックを見せる。それが誰かの負けん気に火をつけ、またキック合戦が続く。練習終了を監督が告げてもなかなか終わらず、2度3度と終了を告げられようやく撤収に向かう。小さな、短い時間でも競い合いこそがチームが強くするという基本的な原理が垣間見える瞬間。この瞬間、彼等の健闘と勝利を強く願ってしまう。
さて、1月26日にグループリーグ第3戦を引き分けで終えたU-19日本代表は、中3日で準決勝に向かう。この3日間にはリカバリー、フィジカルテストを行い、そして準決勝ドイツ戦に備えた。グループAの日本は、グループBよりも1日早くグループリーグを終了。グループリーグ通過を決めた翌日には、対戦相手となるドイツvsイランの試合も観戦した。選手、監督そろって「ドイツは、攻守の切り替えが速く組織立ったチーム」という印象を受けたようだ。さらにフィジカルは圧倒的に強く、大きい。クロスボールで競り勝ってゴールを目指すということは難しそうだ。
「勝つことと選手を試すこと、両方やらなくてはならない」という吉田監督は前日練習の際、スタメンと予想できる選手にビブスを着せ実戦形式、セットプレーの練習を行った。
GK:秋元陽太(横浜FMユース→横浜FM)
DF:佐野克彦(清水ユース)、福元(大分U-18→大分)、槙野(広島ユース→広島)、内田篤人(清水東高→鹿島)
MF:青山(名古屋ユース→名古屋)、田中亜土夢(前橋育英高→新潟)、柳澤隼(柏U-18→柏)、梅崎(大分)
FW:青木孝太(野洲高→千葉)、伊藤翔(中京大附中京高)
今回初招集の佐野、田中、青木といった選手を思い切ってスタメンで戦うことになりそうだ。もともと「両サイドを高い位置から始める、攻撃的なサッカー」を目標とするこのチーム。堤俊輔(浦和ユース→浦和)でなく佐野を左サイドに置くのは「堤のほうがビルドアップは出来るけど、佐野は自ら攻撃参加ができるから」(吉田監督)。田中を起用するのは「つなぐだけでなく、前線との絡みを」期待するから。青木と伊藤は第2戦カタール戦で結果(4-0)を残しているから。新戦力を確かめ、自分たちのサッカーを見極めながら、強豪ドイツに勝負を挑む。
2006年、吉田ジャパンの最大の目標は世界の舞台への挑戦権を得ること。そのためにはAFCユース選手権でグループリーグを抜け、さらに決勝トーナメント最初の試合(準々決勝)を勝ち抜けなくてはならない。準決勝ドイツ戦はその試合のシミュレーションでもあるのだ。
昨年AFCユース選手権予選を勝ち抜き、勝負強さの向上に吉田監督は手応えを感じている。「昨年のような大敗(仙台カップで東北代表に2-5、韓国遠征でも2-5で韓国代表に敗れる)がなくなった。ディフェンスが大崩れすることがなくなり、彼等にも自信がついてきたようだ」と説明する。
勝利することだけが必要になるこの試合、昨年来培ってきた彼等の勝負強さに期待したい。
以上
2006.01.30 Reported by 了戒美子
J’s GOALニュース
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