●2/26(日)15:00キックオフ/等々力/3,096人
川崎F 1-1 大宮
得点者:'50 トニーニョ(大宮)、'88 マルクス(川崎F)
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終盤に追いついた川崎フロンターレは、一定の成果を得たと言っていいだろう。50分に大宮アルディージャ・トニーニョに豪快に決められ先制されてしまったが、それは川崎Fにとっては願ってもない状況と言えた。
そもそも2日前の紅白戦時に川崎F・関塚監督は4-2-4という形を試していた。そのフォーメーションについて関塚監督は「4バックの相手に点を取りに行きたいときに、4-2-4という形を考えています」と述べていた。昨季の川崎Fは先制されると勝率が一気に落ち込むという状況にあった。だからこそ、先制された試合でいかにして勝点を奪うのかが大きな課題となっていたのである。
プレシーズンマッチとはいえホームゲームである。サポーターを前に負けるわけにはいかなかったが、それよりも何よりも、先に失点したことで4バックのチームを相手に点を取りに行く形を自然な流れの中で試せることとなったのである。失点から15分後の65分。川崎Fは長橋康弘を下げて米山篤志を投入。最終ラインを4枚にした4-3-3という形で残り時間を戦った。「リスクはあった」と伊藤宏樹は振り返ったが、得点を奪うためには仕方ない。そして、それは88分のマルクスの同点ゴールを生み出し、またそうした形を試せたという意味で川崎Fにとってはプラスだった。
守備に関してはゾーンディフェンスを試したが「最初はあたふたしたところはありましたが、途中からしっかりと守備網を作って機能し始めたんじゃないかと思っています」と関塚監督は合格点を与えている。結果として引き分けに終わったが、川崎Fにとっては収穫の多い試合だったと結論づけることができるだろう。
一方、先発メンバーのうち6人が新加入選手という状況で試合をスタートさせた大宮は、守備からチーム作りをスタートさせたことも奏功して、川崎Fの攻撃をうまくはじき返していた。しかし問題なのはマルティネスを核とした攻撃陣。そのマルティネスに対して川崎Fの最終ラインの裏を狙ったスルーパスを試していたが、なかなかシュートにまで結びつけることができなかった。あえて言うならば、マルティネスという選手の特徴が見えない試合展開と表現できるだろうか。それは、つまり大宮が攻撃を機能させることができなかったということでもある。
後半に入って大宮は4枚のカードを切っており、組織的なつながりが崩れたという側面があった。そういう事情を勘案しても、試合の流れは川崎Fがつかんでいた。ただ、だからといってこの両者の今季の行方の全てが決まったわけではない。大きく選手を入れ替えた大宮に対し、川崎Fは昨年のレギュラーメンバーからはアウグストが抜けただけのチーム編成だった。現時点で見せる力では川崎Fに一日の長があるが、潜在能力という部分では大宮の力は侮れないものがある。試合を消化していく中でチーム作りを順調に進めることができれば、大宮もおもしろいチームになることだろう。
以上
2006.2.26 Reported by 江藤高志
J’s GOALニュース
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