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【J2:第1節 東京V vs 徳島 レポート】意外なほどの緊張に包まれた国立競技場。東京Vが4−1でJ2初陣を飾る。(06.03.04)

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3月4日(土) 2006 J2リーグ戦 第1節
東京V 4 - 1 徳島 (14:04/国立/7,587人)
得点者:'23 羽地登志晃(徳島)、'44 萩村滋則(東京V)、'54 バジーリオ(東京V)、'78 大橋正博(東京V)、'85 バジーリオ(東京V)
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試合開始約45分前、メインスタンド下にあるウォーミングアップ用のスペースにあらわれた東京V選手、スタッフの表情には意外なほど笑顔がなかった。数十メートル先では徳島の選手たちが全員整列して軽くジョグしアップに入っている。やや遅れて集合した東京Vの選手たちは思い思いに輪を作りアップを始める。一見自由そうなその様子には不似合いなほどこわばった表情が並ぶ。試合前日訪れたクラブハウスの意外なピリピリ感、それがそのまま日をまたいでいたようだ。

東京Vにとってチーム史上決して忘れられない一年、その始まりの一日がやってきた。そう思えば彼等の緊張感もうなずけるかもしれない。2006年3月4日。天候は晴れ、気温9度のサッカーの聖地国立競技場。まさにサッカーのための条件が全て揃った中で試合はキックオフを迎えた。

立ち上がりからあまりにも堅さの目立つ東京V。緊張を感じるにしても程がある。足が硬直し、全くといっていいほどかからないプレス。あっと言う間にボールをゴール前へ運ばれる。2列目からの飛び出しは全くケアできず、フリーで決定機まであとわずかというシーンが限りなく見られた。ボランチのバランスはとれない。前線にはロングボールしか供給できない。2トップはまともにボールを触れずに前半を終えた。

昨年、指揮官としてJ2の舞台を経験した都並コーチは前日こう話した。「過緊張が怖い。昨年、僕は選手たちにそうさせてしまった。その経験があるから今年は練習中ふざけてみたりしている」と。その経験をもってしても立ち向かえなかった開幕のプレッシャー。スタメン平均年齢も27.18才。決して若くはない。今日行われた全7試合を戦った14チーム中、横浜FCの27.45才についで2番目に高い。それでも「勝たなきゃという思いが強すぎた」。新キャプテン大野は苦笑いと共に試合を振返った。

前半23分、片岡のコーナーキックをGK水原がつかみ損ねたところに羽地が飛び込み、頭で叩き込み、徳島が先制する。4-5-1のシステムで「まずはディフェンスのポジションに重点を置いて」とじっくり攻めた徳島。前半はボールを完全に支配し、前線をかき回す玉乃や運動量豊富な片岡が東京Vを翻弄した。後半は修正されたものの、東京Vはディフェンスのまずさがあまりにも目に付く。中盤の守備が甘いため、簡単にフリーの状況を作らせる。センターバックの2枚では対処しきれない。また中盤と前線の距離もあき、ロングボールを放り込むしかない攻撃。劣勢の時間が続いた前半だが、終了間際の44分、大橋のフリーキックに飛び込んだ萩村がこれもまたヘッドで叩き込み同点とする。

それでも後半徐々にペースをとりもどし、後半から投入されたアナイウソンは運動量が多く、ボールもつながるようになる。後半は立ち上がりこそピンチもあったが、ほぼ危なげなし。大橋の1得点2アシストという活躍もあり、終わってみれば4−1というスコアで勝利をものにした。

ただ、スコアほど実力の差があったかといえばそうでもなく、得点も流れの中からのものはゼロ。攻撃の手応えは今ひとつといったところか。選手たちは試合後も笑顔なく取材陣の前にあらわれた。セットプレーからの得点の可能性は見えた。守備の課題が明確になったことが今日の東京Vの収穫か。

「内容よりも勝ち点3、そして一年でJ1に上がることが大事」大野はそういって口元をひきしめた。どんなサッカーをしても勝ち、そしてJ1へ戻ること。そのための長い長い一年はまだ始まったばかり。

以上

2006.3.4 Reported by 了戒美子
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