3月5日(日) 2006 J1リーグ戦 第1節
横浜FM 4 - 1 京都 (15:35/日産ス/23,607人)
得点者:'3 マグロン(横浜FM)、'30 久保竜彦(横浜FM)、'37 久保竜彦(横浜FM)、'80 マルケス(横浜FM)、'81 パウリーニョ(京都)
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昇格組の京都はJ1出場30試合以下の選手が先発に6人。これに対して横浜FMは、ブラジル人のマグロンを除けば栗原勇蔵1人だけ。京都・柱谷幸一監督は試合後「J1での試合経験が圧倒的に違う。横浜FMの選手たちは場数を踏んで落ち着いている。開幕戦もふつうのゲームだとして、何とも思ってないだろう」と、経験の差を敗因のひとつに挙げた。
王座奪還が至上命題の横浜FMは、中澤佑二、久保竜彦の日本代表組も先発に名を連ねるベストメンバーで開幕戦を迎えた。あくまでも攻撃的なスタイルで点を取るというテーマの通り、3バックの右サイドに入った松田直樹はハーフウェイラインを越えている時間のほうが長いくらい積極的に中盤と絡む。そして開始わずか3分、久保が左サイドへはたくとマルケスがそれに追いついてクロス。ボールは相手DFに当たったものの、こぼれ球をマグロンが左足で蹴り込み、早くもリードを奪う。
今年の横浜FMの売り物は、左サイドに3人集まったブラジル人トリオだ。優れたテクニックと距離感でショートパスをつなぎ、いとも簡単に狭いスペースを抜けていく。かと思えば、左サイドでショート、ショートとつなぎ、右サイドへ大きく展開。広大なスペースに奥大介や吉田孝行、松田が走り込む。中盤を圧倒した横浜FMは30分、ドゥトラが左から入れたクロスをGKが弾いたところ、ファーサイドに詰めていた久保が頭で押し込み2-0。さらに7分後、中澤からパスをもらったマルケスが早いタイミングで放り込み、こんどは久保がニアで合わせる。エースのヘディング2発で早くも3-0と試合を決定付けた。ゲームメーカーの奥は前半を振り返り、「相手は緊張していたみたいでプレスにもあまり来なかった。知らない間に点が入っていたという感じ」と振り返った。
一方、前半だけで3点のビハインドを背負った京都の柱谷監督はハーフタイム、普段通りのサッカー忘れて足が前に出ない選手に対して「別に死ぬわけじゃないし、生活できなくなるわけじゃない。怖がるなよ」とハッパをかけたという。これで吹っ切れたのか、48分には星大輔のスルーパスからパウリーニョが惜しい場面を作る。54分には、試合を通じて中盤で存在感を見せていた斉藤大介を起点に中払大介のクロスを田原豊がヘディング。シュートはGK正面だったものの、後半最初の15分間はこれ以外にも京都が持ち味を発揮した。
だが63分、横浜FMが吉田孝行に代えて田中隼磨、奥大介に代えて清水範久という選手交代で流れを引き戻す。そして、田中隼が右サイドから何度も精力的にチャンスメイクすると、80分には田中隼、上野良治とつなぎ、最後はマルケスがしぶとく決めて4点目。このあと、京都もパウリーニョのミドルで一矢を報いたものの、最終的には横浜FMが4-1と貫禄を見せつけた。
横浜FM・岡田監督は試合後、「後半は苦しんだが、開幕戦なんで少々苦しむほうがいいと思っていた」と、慎重さの中に余裕の見え隠れする表現で試合を振り返った。それでも、初戦を無事白星で飾ったせいか表情には確実に明るさがうかがえる。そして、先制点で流れを引き寄せただけでなく攻守の起点として大活躍だったマグロンは、「自分のゴールはオマケみたいなもの。なによりもチームが調子よくスタートできたことが良かった。昨年はシーズン途中からということで戸惑う部分もあったが、今年は日本のサッカーにしっかりと慣れようと心がけながらやっている」と話した。久保が2ゴールにマルケスが1ゴール2アシスト。課題だった攻撃面で結果を出し、取るべき人が取った横浜FMは、「王座奪還」に向けて最高のスタートを切ったと言っていいだろう。
監督としてのJ1初戦を白星で飾ることのできなかった京都・柱谷監督。「ベンチからいちいち『上げろ』と叫ばないとラインすら上げられないような状態だった。それでも、点差が開いたせいもあるが、後半は通用する部分が見えた。怖がらず最初からトライすることが必要」と、次戦に向けたテーマを語っていた。
以上
2006.03.05 Reported by 池田博人(インサイド)
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