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【AFCチャンピオンズリーグ東京V vs 蔚山現代レポート】東京V、Kリーグ王者・蔚山現代を相手に善戦も、0−2でACL第一戦を終える。結果は得られなかったが、収穫の多い試合に。(06.03.09)

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AFCチャンピオンズリーグ グループステージ東地区
グループF 第1戦
3月8日(水)19:03/国立競技場/4,436人
東京V 0-2(前半0-0) 蔚山現代
■得点者:57' チェ サンク(蔚山現代)、71' マチャド(蔚山現代)
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ウィークデー開催も影響してか、試合開始30分前になっても国立競技場のスタンドはなかなか埋まらない。それでも、東京Vの選手がピッチに姿を現すと、ゴール裏に集結したヴェルディサポーターの「東京ヴェルディ!」コールがスタジアム全体を覆い、Kリーグ王者・蔚山現代との戦いを控えた選手を鼓舞する。

グループリーグ突破の為には負けられない一戦。けれど、「(固くなったリーグ開幕の)徳島戦では格下と言われる相手に『勝たなきゃいけない』という気持ちがみんな強すぎた。今日はこっちが挑戦者だから、気負わず自分達らしいサッカーができると思う」というDF戸川の言葉を証明するかのように、アップする選手達の表情からは過度の緊張は感じられない。

ラモス監督は徳島戦のスタメンから4人の選手を変更してきた。GK水原、ツートップにバジーリオとプロ初先発の斎藤、両サイドには廣山とアナイウソンを配し、ダブルボランチに大野、金澤。4バックに右から柳沢、萩村、戸川、「守備を考えて(ラモス監督)」菅原という布陣。

対する蔚山現代は3−4−3のシステムで、ブラジル人FWマチャド、チェ・サンク、イ・チョンスという強力な3トップ。その3トップを中心に、「強くて早くてうまい」サッカーを見せ付けてくるだろうと見られていた。

しかし前半の戦いは、「東京V劣勢」の予想に反するもの。開始3分にいきなり蔚山FW・マチャドのシュートがバーを叩くなど、立ち上がりこそチャンスを作られはしたが、15分を過ぎるころには選手も対応に慣れた印象で、前線のマチャドに一旦当ててそこから崩しにかかる蔚山現代の自由にはさせない。「コンディションがあまり良くなかった(蔚山・キム・ジョンナン監督)」というFWイ・チョンスに関しても、ボールを持つとさすがの怖さはあったものの、試合後DF戸川は「ずっと真ん中にいたから捕まえやすかった」と振り返っている。

徐々にペースを掴んだ東京Vは19分のアナイウソンのヘディングシュートを皮切りに、大野のミドル、DF柳沢の右サイド突破からバジーリオ、32分には廣山から右に開いていた斎藤に展開し、そのままシュートとチャンスを作り続ける。守っても33分、ペナルティエリアの中まで進入してきたイ・チョンスにDF萩村が好対応。前半、シュート数こそ6対6と並んだものの、流れは東京Vだった。しかしこの「いい流れのときに得点できなかったのが1番大きな問題だった(MF廣山)」のだ。

「この戦いを続けていけばいける」のラモス監督の声に後押しされ臨んだ後半。すぐにCKのチャンスを得た後も、斎藤がシュートを放つなど、勢いは持続するかと思われた。

ところが57分、東京Vは「本当にもったいない(MF大野)」失点をしてしまう。
自陣ゴール前に放り込まれてきたボールを処理しようとしたDFが、GKとの連携ミスからボールを奪われ、そのままFWチェ・サンクがゴール。あまりにもあっけない失点にスタジアムは静まり返った。「ああいう失点は若い選手が多いうちのチームには精神的に辛い(MF大野)」、「さすがにみんなショックを隠せなかった(DF戸川)」。後に選手達はそう振り返ったが、それでもその後もまず1点を、という気持ちは見せる。

60分、廣山がDFをかわしてシュートを放った直後には、FW斎藤がフリーでヘディングを放つ。更にアナイウソン、大野と続いたが、決めることができない。そして前がかりになったぶんリスクを伴い、2失点目は71分。ヴィニシウスとのパス交換からFWマチャドが抜け出し、右足でゴール。次のアウェイ戦に向け響く2点差となってしまった。

このままで終われないベンチはその後、DF柳沢を下げより攻撃的なSB藤田を、アナイウソンに替え飯尾を投入。更に82分にはMF金澤を下げ「ワンボランチにして、前で仕事すること」の指示と共にMF永井をピッチへ。が、蔚山現代も5バックの状態で守りを固めてこれに対応。結局、東京Vは無得点のまま蔚山現代との第一戦を終えた。

「結果には満足していないが、選手達には満足している」とラモス監督は試合後さばさばとした表情で語った。確かに、東京Vが「まだ出来立てのチーム(DF戸川)」なことを考えれば、チームのこれからに期待を抱かずにいられない。そう思わせてくれる試合だったし、試合後のサポーターの暖かい拍手もそれを証明している。

正直なところ「成長途中」の今の段階では、アウェイでの2点差以上の勝利は厳しい条件だと言わざるを得ない。が、5月3日の第2戦までに「2点差なら」と思わせてくれるチームに変貌している可能性は、充分にある。

以上
2006.3.9 Reported by 高木聖佳
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