3月11日(土)J2 第2節 札幌 vs 水戸(14:00KICK OFF/札幌ド)
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「今年に入って一番悪いゲームをしてしまった」
鳥栖と対戦した前節の開幕戦を、札幌の柳下監督はこのように振り返った。最後尾で全体を見ていたGK林も「キャンプでやってきたことが全くできていなかった」と言う。それでも勝った。昨年までは内容の悪い試合はもちろん、狙い通りに主導権を握った試合でも、ちょっとした出来事からリズムを失い自滅することもあった。そのチームが開幕戦という緊張感のある試合で、内容が悪いながらも勝ち点3を得たのである。アウェーゲームだったことも考えれば、この結果は充分に評価していいだろう。
とはいえ、この開幕戦をもってしてチームの良し悪し、さらにはJ1昇格の可能性まで論じることはできない。ハイボールに対して選手のポジションが重なってしまったり、パスのタイミングがズレるという新しいチームにありがちなミスが多すぎた。また、雪の多い北海道を離れてのキャンプが長期にわたったこともあり、肉体的および精神的疲労からか全体的に動きが重かった。これでは、内容についてはまだまだ評価できる段階にはない。雪国のチームにとって、シーズン序盤というのはどうしても難しい。
コンビネーション、コンディションをともに整えながらある程度の勝ち点も積む。非常に難しい作業ではあるが、シーズン序盤にこのハードルをしっかり乗り越えられれば、札幌が目指す『J1昇格』という目標への距離は縮まる。攻撃的なサッカーを標榜するチームとしては、このホーム開幕戦で地元サポーターから寄せられる声援を追い風にしたい。
その札幌に対するのは水戸。ここ数年、水戸のプレースタイルといえば人数を割いた守備陣をリトリートして、少ない人数でカウンター攻撃を仕掛けるもの。それが今季はメンバーが大きく入れ替わり、戦力補強は攻撃的な選手を中心に行なっていることからも、徐々に攻撃にも力を入れたチーム作りに挑んでいると見て取れる。
オウンゴールで失点し、そこから追いついた前節の山形戦を「昨季と違って、点を取りに行く気持ちがあったのがよかった」と前田監督が評しているように、ホームゲームを引き分けで終えたものの、指揮官はその戦いに手応えを得ている様子だ。
前回、つまり昨シーズンの最後の対戦は「札幌が攻撃的なチームなので、我々は守備に人数を割いてしっかりと守りを固めた」と試合後に前田監督が話した通り、『攻める札幌』対『守る水戸』という構図のクッキリしたゲームとなっていた。
それから4ヶ月。互いに新しいチームとなり、今回のこのカードは一変して攻め合いになりそうな気配がある。このホーム開幕戦を待ちに待った札幌のサポーターを、大いに楽しませる試合展開になりそうだ。
注目点は両アウトサイドでの攻防。前節は右に芳賀、左に関というゲームメーカータイプの選手を配置していた札幌はこの位置に攻撃の起点を求めるはず。3−5−2のシステムで戦う札幌に対して4−4−2の水戸は、このエリアで数的優位を保てる。前節の札幌はここからの攻撃が手詰まりになる場面が多く、苦戦した。河野、大和田という守備力のある選手を両サイドバックに起用するであろう水戸としては、このエリアでの攻防を制し、勝機を見出したい。
本州に比べてまだまだ気温が低く、雪も多く残る札幌市内だが、札幌ドームで行なわれるこの試合には熱気溢れるゲームを期待したいところだ。
以上
2006.03.09 Reported by 斉藤宏則
J’s GOALニュース
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