3月12日（日）J1 第2節 Ｃ大阪 vs Ｇ大阪（15:00KICK OFF/長居）
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昨シーズン、大阪の街を沸かせた「大阪ダービー」。2006年は、C大阪にとってのホーム開幕戦で、早くも両者が激突することになった。去年は、リーグ戦で2回、ナビスコカップ準々決勝で2回、天皇杯準々決勝と合計5回も対戦。結果は、C大阪から見てリーグで2敗、ナビスコカップは1分1敗、天皇杯でようやく一矢報いた形だった。シーズンを重ねるごとにライバルとしての意識が高まり、試合自体も盛り上がりを見せるこの一戦は、サポーターならずとも興味深いものになりそうだ。

さて、前節のC大阪は、アウェイで名古屋と対戦。1点を先行されて、DF前田和哉のゴールで追いついたまではよかったが、ディフェンスがややルーズになったところを突かれて、その後2失点。FW西澤明訓の得点で追いすがったが、2-3の敗戦となった。「1-1になって、まだ点が取れそうだと思ってメンバーを代えたが、DFがあまりにももろく失点してしまった」と、小林監督。GKの吉田宗弘は、「ハードワークと球際の厳しさは、うちの生命線。それができなければ、当然厳しくなってしまう」と、昨季のいいときに比べて足りない部分があると指摘した。
今週火曜日（7日）の練習後には、約1時間にわたって、名古屋戦のビデオを見ながらのミーティングを行った。「ビデオを見てどういうところを直せばいいのか、みんな理解したと思う。改善の余地はある」と話したのは、ボランチの下村東美。新しくコンビを組む河村崇大との関係については「熟成度の問題だと思う。試合やミーティングを重ねていけば大丈夫」。DF前田も「同じミスをしないようにしたい。ガンバはアラウージョと大黒が抜けたが、マグノ　　アウベスやフェルナンジーニョはスピードがある。名古屋戦と同じ対応をしていたらやられる。気をつけたい」と前を向いた。

一方のG大阪は、4日の開幕戦は浦和と引き分けた。さらに8日は、AFCチャンピオンズリーグの初戦、全北現代との試合を敵地・韓国で行っている。この試合では、2度もリードを奪いながら、フォーメーションを変更した終盤に追いつかれ、さらに逆転を喫した。ハードスケジュールに加え、ダメージの大きい敗戦からどう立て直してくるかがポイントだ。昨季の得点源だった2選手は移籍したものの、得点力は折り紙つきのマグノ　アウベス、日本代表の右サイドバック・加地亮を獲得するなど、戦力はむしろアップしたと見るべきだろう。

前売り券は、席種によってはすでに売り切れており、ダービーへの関心が高いことがうかがえる。観客が4万人を越えることは確実で、ダービー史上最高の観客を集めた昨シーズンの記録（5月14日、42,053人）を塗り替える可能性もある。当日のスタジアムは様々なイベントが予定（詳細→ /jsgoal_archive/news/00030000/00030408.html ）されており、試合以外にも楽しめることは請け合い。ぜひ早めに入場して、「大阪ダービー」を満喫してほしい。

スタジアムは「お祭り」でも、ピッチでは選手同士の熱いプレーの応酬が予想される。「メンバーが変わってパワーアップしたイメージがあるガンバだけど、負けられません。サポーターの皆さんの思いも伝わっていますから」。森島寛晃が闘志をあらわにする。去年のリーグ戦の雪辱をこめて、C大阪が何としても勝利をもぎとるつもりだ。


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2006.03.10 Reported by 横井素子