3月12日（日）J1 第2節 大分 vs 広島（14:00KICK OFF/九石ド）
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前節、FC東京との開幕戦で黒星スタートとなった大分トリニータ。昨シーズン半ばから就任し、一時降格の危機に瀕していたチームを一気に引き上げたシャムスカ監督なだけに、今シーズンはどんなチーム作りをしているか楽しみであった。しかし、結果は0−2と敗戦。2失点はいずれも中盤でのミスから相手のカウンター攻撃をくらうというパターン。シャムスカ監督も、「前半はパスもよくなく、中盤の競り合いも悪くてミスから失点。後半はいい形でスタートし、何度も主導権を握りかけたがフィニッシュにいたらず、ダイナミックな展開が出来なかった」と試合を分析した。

しかも、昨年のチーム得点王・マグノアウベスがチームを去り、その穴埋めとして多くの期待を背負って加入してきた助っ人のFWオズマールのシュートもゼロ。キャンプ中、調整が遅れていたため、1度も練習試合に出場せず、周囲との連携は不完全のまま、ほぼ賭けの状態で迎えた開幕戦だったが、それが凶と出てしまった。しかし、オズマールは昨年在籍していたメキシコのモレリアでは15試合に出場し、7得点を挙げた実績もあり、その実力はシャムスカ監督のお墨付き。この一週間で連携を深めることが出来ていれば、全く問題はない。

ホームでの開幕戦は、「九州石油ドーム」に改名されてから初の試合となる。「九石ドーム」の歴史のスタートには黒をつけてはならない。万全の準備を配して広島に臨む。
予想されるスタメンは、2トップはオズマール、高松大樹、トップ下西山哲平、左サイド根本裕一、右サイド梅田高志、ダブルボランチはエジミウソン、トゥーリオ、3バック上本大海、三木隆司、福元洋平、GK西川周作。オズマール、高松、西山の連動で広島の堅い守りを切り崩し、中盤からの第二、第三の攻撃をしかけ、ダイナミックなプレーで先制点を奪えるか。あとは、前節の課題でもあるパスミスにも注意したい。

一方の広島は就任4年目の小野剛監督のもと、しっかりのチームができあがっている。前節は鹿島相手に3−4で負けはしたものの、内容的にはまずまずのスタートだったのではないか。何よりの収穫はFW佐藤寿人を新戦力FWウェズレイととのコンビの良さからの、3得点。同じく新戦力のMF戸田和幸とMF森崎和幸とのダブルボランチも機能。これに両サイドからの素早い切り込みがはまれば、ゴール量産も間違いないだろう。

いずれにしても、開幕ダッシュでいきたい両チーム。2連敗は許されない。

以上

2006.3.11　Reported by　森田みき