3月11日(土) 2006 J2リーグ戦 第2節
草津 0 - 4 柏 (14:04/群馬陸/5,238人)
得点者:'20 北嶋秀朗(柏)、'45 岡山一成(柏)、'49 北嶋秀朗(柏)、'79 ディエゴ(柏)
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ゲーム終了のホイッスルが吹かれると、500人を超える柏サポーターの重低音が地響きのようにスタジアム全体を覆った。柏の選手たちは、サポーターと一体となって今季の初勝利、4−0という大勝の喜びを分かち合った。バックスタンドが完成し、この日が「こけら落とし」だった群馬県敷島公園陸上競技場は、アウェイの柏に完全に飲み込まれた。
試合終了後、草津・植木監督は「完全に力の差を見せつけられたという感じ。相手の攻撃の起点を抑えられなかった。後半、開始早々に2点目を取られて完全に意気消沈してしまった」と、肩を落とした。柏との戦力差があるのはもちろん分かっていた。しかし、予想以上の差に、さすがの植木監督もショックを隠しきれなかったようだ。
試合は序盤から柏が主導権を握る。キックオフと同時に激しいプレスを仕掛け、サイド攻撃につなぐ。対する草津は、中盤の圧力を避けるように、長身FW太田へ放り込む。しかし、そこに立ちはだかっていたのが岡山だった。岡山は太田へのボールをことごとく弾き返し、草津の攻撃をシャットアウト。流れはさらに柏に傾く。20分、その流れに乗ったのは北嶋。小林亮からのアーリークロスに、難しい体勢ながらも右足で押し込み先制ゴール。「亮が持ったときにボールが流れてくるイメージがあった」(北嶋)。草津は33分に尾本のヘッドがポストに弾かれ、唯一の反撃の機を逃した。
後半、草津が意地を見せる間もなく、ゲームはあっけなく決まってしまった。後半開始直後45分。岡山の意表をついた技ありのミドルシュートがGK高木の頭上を越えてネットを揺らす。その4分後、カウンターからのクロスに北嶋が合わせて3−0。79分にはディエゴがPKを決め、終わってみれば柏の4−0。点差がついたことでゲーム運びに余裕が出てきた柏に対して、草津は為すすべがなかった。
草津は、攻撃のカギとなる太田、島田が完全に潰され、攻撃の形が作れなかった。「18番(山根)がマンツーマンでついていて、ボールをもらうのが難しかった」と島田。太田は「相手も研究してくるから、今後はそれを打開することが必要になる」と話した。島田、太田の特徴を生かすためには、周囲のサポートが必要不可欠だ。
柏は、エース・北嶋が2ゴールを上げたことで波に乗れそうだ。2戦連続ゴールとなった岡山もガッチリとサポーターの心をつかんだ。開幕戦で惜しくも勝利を逃したものの、開幕2戦で1勝1分。J1復帰に向けて順調なスタート切ったと言える。
キャプテンマークをまいて草津の守備を率いた齋藤は「今日は自分たちサッカーをやらずに負けてしまったので、余計に情けない。0−4で負けたけど、どうせ負けるなら違った負け方もあったはず。逃げずにもっとチャレンジしても良かった」と悔しさをかみ殺した。草津は開幕戦の勝利で、自分たちの立場を見失ってしまったのかもしれない。失うものは何もない。第4節・徳島戦では、結果を恐れることなく、自分たちのサッカーを追及してほしい。それがいまのチームにとって一番大切なことだ。
以上
2006.03.11 Reported by 伊藤寿学
J’s GOALニュース
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