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【J1:第2節 千葉 vs 甲府 レポート】攻撃サッカーを掲げる千葉と甲府。攻め合った末に2-2の引き分け。(06.03.11)

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3月11日(土) 2006 J1リーグ戦 第2節
千葉 2 - 2 甲府 (15:02/フクアリ/11,896人)
得点者:'36 ハース(千葉)、'49 阿部勇樹(千葉)、'67 堀井岳也(甲府)、'82 バレー(甲府)
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リードしても相手にとどめを刺す1点が取れず、失点を重ねて勝ちきれない千葉。そして、優位に試合を進めながらもゴールが奪えず、先制点を許してしまった甲府。リーグ戦初白星を目指しながらも引き分けに終わった両チームは、互いに前節の問題点を今節も解消できなかった。それでも、82分までは手中にしかけていた勝点が3から1になった千葉に比べ、2点のビハインドを追いついた甲府は光明を見い出したといえるだろう。

3トップの甲府に対して、千葉は基本的にDF結城耕造がFWバレーを、DF斎藤大輔がFW長谷川太郎を、MF坂本將貴がFW宇留野純をマークし、DFストヤノフが余る変則的なフォーメーションで臨んだ。
15分頃までは甲府が押し込む展開だったが、この時間帯を耐えた千葉が次第に反撃。36分、MF羽生直剛のパスに走りこんで追いついたMF中島浩司がダイレクトパスをゴール前に送る。そこにFWハースが飛び込み、ヘディングで先制点をゲット。甲府の厳しいプレスをかわすスピーディーな攻撃は見事だった。

リードを奪った勢いのまま、後半は立ち上がりから一方的に攻め込んだ千葉。49分にはFW巻誠一郎が甲府のDFビジュに倒されて得たPKを、MF阿部勇樹が確実に決めてリードを広げた。試合後、千葉のMF羽生直剛は「あの2点で甲府はもうやられたという状態だったと思う」と話していたが、甲府の逆襲はまさにここから始まった。それを考えれば、千葉は得点場面以外にも何度かあった決定機を決められなかったことが響いた。
甲府は千葉の選手のミスを見逃さずにボールを奪うと、素早く仕掛けた。67分、右サイドを駆け上がった長谷川のパスは誰にも合わずにファーサイドに流れたが、そこに走りこんだMF石原克哉が「前が空いていたので最初はシュートを打とうと思ったが、(堀井)岳也さんが見えたので」クロスをあげる。これを堀井が決めて1点差となると、両チームが速攻で応酬する展開となった。だが、千葉が次の1点を奪えなかったのに対して、甲府は82分、今度は左サイドから長谷川が攻め込み、石原のクロスをエースのバレーが決めた。

引いて守ることはせず、攻め合った結果の2-2。両チームの攻撃サッカーの面白さは見られたが、勝利がこぼれ落ちた千葉にはなんとも悔やまれる一戦となった。出場停止のため観戦していたMF佐藤勇人は「攻撃ではボールを持ってからの展開が昨年よりも遅いし、攻め上がる選手の人数も少ない。リスクを冒すのを怖がっているみたいだ」と攻撃面の問題点を指摘した。また、守備面では試合後の選手たちも指摘していたが、ペナルティエリア内はもちろん、結果的に相手に楽にクロスをあげさせてしまったペナルティエリア外も改善しなければならない。
今節はJ1初昇格で白星なしの甲府が相手だった千葉は、次節はJ1復帰後2分けでやはり白星なしの福岡と戦う。甲府と同様に「失うものがない」(オシム監督)相手だけに、より一層気を引き締めて臨まなければ苦戦を招きかねない。


以上

2006.03.11 Reported by 赤沼圭子
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