3月11日(土) 2006 J1リーグ戦 第2節
浦和 3 - 1 磐田 (14:04/埼玉/56,512人)
得点者:'33 田中マルクス闘莉王(浦和)、'42 三都主アレサンドロ(浦和)、'61 ポンテ(浦和)、'87 茶野隆行(磐田)
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ホーム開幕戦を3-1と制し、今季初勝利を挙げた浦和だが、その内容はどうもしっくりしない。
33分、長谷部の絶妙のクロスから闘莉王が豪快なダイビングヘッドを決めて先制すると、42分には三都主がエリア手前で得たFKを鮮やかに決めて2-0。後半にも磐田DF茶野とGK川口の連係ミスを突いたポンテがダメ押しのゴールを叩き込み、3-0と試合の行方をほぼ決定付ける。終盤、「集中力の欠如」から1失点は喫したものの、それ以外に危ない場面はほとんど見当たらなかった。もしこのハイライト映像を見たとすれば、そのほとんどの人が『浦和快勝』というイメージを持つことだろう。
しかし、一方でゲーム全体を冷静に眺めてみれば、浦和のいいところばかりが目立ったかというとそうでもない。3ゴールを奪った浦和だが、その3点はいずれもセットプレーおよび相手のミスに乗じたもので、確固たる攻撃に基づいて生まれた訳ではない(1点目の闘莉王のゴールも、起点となったのは左CKだった)。スコアだけを見ると浦和が磐田を圧倒した感が強いが、放ったシュートはともに9本。両者の出来にそれほどの違いがあったわけではない。
「失点はミスと集中力の欠如から。(スコアの違いは)決定力の差。新システム(4−5−1)はまずまず機能したし、守備も組織としては破綻していなかった」とは、磐田・山本監督の敗戦の弁だが、十分に的を射た言葉のように思う。
もちろん、3-1と勝利した浦和にケチをつけるつもりはない。3点リードしたことで、終盤にはケガから復帰した平川、公式戦では初のお目見えとなる相馬、黒部と2人の新加入選手をピッチに送り出す余裕を見せた、その采配にも拍手を送りたい。MF鈴木は「3、4年前は磐田に合わせるようなサッカーしかできなかったが、いまは自分たちのやりたいような形で試合が進められるようになった」と誇らしげな表情を見せた。それももっともだと思う。ただ精力的な補強を進め、J屈指の選手層を誇る現在の浦和にしては、その内容はいただけなかったということだ。得点シーン以外にもチャンスは作ったものの、そのほとんどはワシントン、ポンテ、長谷部らの個人能力に依存したものだったことは否めないだろう。
対する、慣れ親しんだ3−5−2から4−5−1に布陣を変えて臨んだ磐田は、両サイドを基点とした攻撃で序盤こそ主導権を握ったものの、徐々に浦和の力強さに押され失速。終盤は引き気味になった浦和を押し込み、1点を返したものの反撃はそこまで。先発したカレン、68分から途中出場した中山の2人のFWが合わせてシュート1本と、いい形でなかなかフィニッシュまで持ち込めず。「課題は得点力の向上だが、少し時間がかかるかもしれない」(山本監督)。
以上
2006.03.11 Reported by 栗原正夫
J’s GOALニュース
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