3月18日(土)J1 第3節 横浜FM vs C大阪(16:00KICK OFF/日産ス)
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開幕2連勝、しかも4ゴール、3ゴールと得点力を見せつけている横浜FM。川崎Fの大爆発(6ゴール、7ゴール)のために、あまり目立たないかもしれないが、この得点力もすごい。昨シーズンが1試合平均(リーグ戦)約1.21点で、3点以上ゲットしたのが3試合だから、攻撃陣の変貌ぶりがわかるだろう。ただ、この好スタートにも浮かれたところなど、まるでない。
選手たちの口からついて出るのが「まだ2試合。たった2試合」という落ち着いたコメント。選手たちは、長いリーグ戦を見据えての視点を備えている。こういうチームは、相手にとって手強いはずだ。
オープニングゲームでは左サイドのパワーアップに驚かせられた。ドゥトラだけでもひとり分以上の警戒が必要なのに、その前のスペースへマルケスが侵入して撹乱する。さらにもうひとりのブラジル人マグロンが双方向に連係することで、バリエーションが複雑になる。
先週の2節では、予想される相手の警戒に横浜FM・岡田監督はきちんと準備していた。試合後の記者会見で「サイドチェンジをしろということではなく、左サイドを攻めているときには右サイドが空いているということを頭に置いておくように言っていた」と話している。選択肢を提示しつつ、選手に任せる。このあたりのサジ加減が、2006シーズン横浜FMの方向性を暗示しているようだ。もっと可能性がある、さらに選択肢が生まれる。ワクワクするようなサッカーが見られれば、自然にゴールも続いてくるのではないだろうか。
対するC大阪は苦しんでいる。先週の大阪ダービーでは、ホームで1-6とよもやの大敗。今節はアウェイということもあり、まずディフェンスがある程度安定しないと計算が立たない。大量失点のあとのゲームではシステムや選手を動かすことが多い。C大阪がどんな布陣で臨むのか、小林監督の采配に注目したい。ブルーノ クアドロスを中心に最終ラインもボランチも実力者が揃っているので、まず精神的に切り替えられているかどうかが大事になるはずだ。
攻撃では、やはり西澤と森島寛がキーマン。とくに西澤は2試合連続ゴールと好調を示している。チームのピンチは、ベテランの2人が引っ張っていきたい。
横浜FMにとって、連戦となる第3・4節の先には、注目の一戦・第5節のホームの浦和戦が控えている。両チームが連勝して、好調のまま対戦することができれば、いささか早いが『天王山』という色合いは濃くなる。もちろん選手たちは「34分の1、序盤の1試合」と揺れることはないだろうが、ファンやサポーターにとっては楽しみが膨らむ。まずは、目の前のこの試合で勝利を確実にモノにしたいところだ。
以上
2006.03.16 Reported by 池田博人(インサイド)
J’s GOALニュース
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