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【J1:第4節 清水 vs 千葉 プレビュー】今季未勝利の千葉は、好調を維持するホーム・清水の堅守を破れるか。スリリングな展開に期待。(06.03.20)

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3月21日(火)J1 第4節 清水 vs 千葉(15:00KICK OFF/日本平)
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開幕3連勝、しかもいまだ失点0と絶好調の2位・清水。2分1敗とまだ勝ち星のない14位・千葉。昨シーズンは清水が15位、千葉が4位だったが、今季の立ち上がりでは対照的な状況になっている。

清水の3連勝の原動力はおもに2つある。ひとつは何と言っても、対戦相手も脱帽する堅い守備。相手の側から見ると、前線へのパスコースが消されて自分たちの形を作ることができず、安易に中盤にボールを入れると、ボランチの伊東を中心とした厳しいチェックでボールを奪われ、そこからカウンターを食らう恐さもある。やむなくロングボールを蹴っても、センターバックの高木和と青山にほとんど跳ね返されてしまうし、カウンターで攻めようとしても、なかなかスキを見せない。それでも何とかゴール前までボールを運んだとしても、そこでの身体を張った守りも堅固で、GK西部もシュートに対して素晴らしい反応を見せている。今の清水は、本当に1点を奪うことが容易ではないチームだ。
もうひとつの要因は、取るべき選手が点を取っていること。とくに韓国代表チョ ジェジンの3試合連続ゴールは大きい。チョは、3節までなんとシュート6本で3得点。決定率5割。限られたチャンスで、きっちりと結果を出している。新10番の藤本も、名古屋戦(第2節)で初ゴールを決めているし、攻撃の質という面でもまだまだ向上する余地はある。あとはもう一人のエース・マルキーニョスにゴールが出始めれば言うことはないだろう。

対する千葉は、得点はここまで6(清水よりも1点多い)と悪くはないが、失点が8というのが多すぎる(1試合平均 2.67失点)。オシム監督は、前節・福岡戦終了後に「今は相手のロングボール、そしてセンタリングを2本上げられたら、1本は点を取られるといっても過言ではない」と語っている。この言葉には、選手にハッパをかける意味もあるかもしれないが、本当にそれに近い状況なら、好調のチョを止めることはむずかしいだろう。
ただ、千葉の攻撃が清水の堅守を突き破る可能性もある。持ち味である前線の活発かつ流動的な動きでパスコースを作り出し、クサビのボールをしっかりと通していけば、清水の組織的な守備に穴を空けることも可能なはずだ。
長谷川監督も、千葉に対しては「0点に抑えることは簡単ではない相手」と警戒しており、千葉が先制点を奪えば、清水の焦りを誘うこともできる。逆に清水としては、ここまで無失点で来ただけに、もしも1点を取られたときに、どれだけ動揺せずに今まで通りのプレーを続けられるかが課題になるだろう。

メンバー的には、清水のほうは前節で右足首を痛めて交代したボランチ・枝村の出場が微妙だが、代わりに出場した杉山も好パフォーマンスを見せており、それほど大きな戦力ダウンにはならないはずだ。一方、千葉のほうはハースと水本が欠場する可能性が高く、こちらのほうが損失は大きいと言えそうだ。
普通に考えれば、現時点ではホームの清水が有利と思われるが、その通りにならない試合が多いのもサッカーの一面。昨年は、第7節に同じ日本平で両チームが対戦し、その前の時点では清水が未勝利で最下位、千葉が6位という状況だった。戦力的にも千葉が優位と見られていたが、終わってみれば清水が2-1で長谷川監督にとってのリーグ戦初勝利を果たしている。
千葉というチームの攻撃的なキャラクターからしても、何が起こるかわからないスリリングさが楽しみな一戦と言えるのではないだろうか。


以上

2006.03.20 Reported by 朝比奈 穣

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