KIRIN WORLD CHALLENGE キリンチャレンジカップ2006
3月30日（木）19：20/大分スポーツ公園総合競技場 ビックアイ
日本代表 vs エクアドル代表

----------

●ジーコ監督（日本代表）：
「ワールドカップ出場の国と対戦できるという非常に素晴らしいチャンスを与えていただきありがたく感謝しています。エクアドルに関して、前回のワールドカップに続いて連続出場と言う事で厳しい予選を勝ち抜いて、たぶん中南米諸国の中で、ここ数年非常に力をつけて来たチームと言えると思います。できるだけ自分たちの力を出し切っていい準備をしたいと思います」

Q：G大阪の3人の選手を呼ぶかどうかが今回のメンバー選出の焦点だったと思うんですが、招集の経緯を教えてください。
「今回はワールドカップイヤー、本大会が目前に迫っているの中で、代表で最大の準備をしたいという気持ちは彼らにも強いものがあると思いますし、クラブとしても大切なJリーグの試合ということで、この問題に関しまして、実際に私の主義としては、クラブで試合をした場合、試合をした翌日は休養ということで、その形を貫いて、もしG大阪の方でどうしても選手が必要であるというなら、今回の代表招集は見送ったと思うんですが、クラブから今回は代表の方へということでご支持いただけました。こういう形にならなくてすめば一番良かったと思うが、皆さんの協力をいただけたのは非常にありがたいことだと思っています」

Q：今回は国内組のみのメンバーだが、ここに海外組が合流した際、彼らに頼ったり、遠慮してしまうケースがあると感じた事があるか？あるとするならよりよくするために個々の選手にどんな期待をするか？
「確かに非常に優秀な選手と言う事で、日本代表をして海外でプレーをしている。それだけの厳しい中でやっている選手だから、頼るというか、いい意味で力になるということ。彼らに一任して自分たちは何もやらないという消極的な態度ではなくて、いい意味で融合が出来ているのが現状だと思います。今回の試合も、全員が揃った段階で出来れば一番いいが、状況が国内選手のみと言う事で、これはこれなりに自分たちの経験を上げることで大切な場だと思うし、彼らだけに頼ると言う雰囲気はないということです」

Q：宮本選手（G大阪）はクラブでの出場機会がなかなか得られないが、不安に感じる部分はあるか？
「こればかりはそれぞれのクラブの監督の判断なので、勝つべくベストの選手を送り込んでいるということ。自分にとって一番いいのは自分の選んだ選手が常にプレーをする機会が与えられるのがいいと思いますが、それは私が口を挟む立場ではない。代表に関しては彼がキャプテンであり、チームを引っ張っていい力を発揮している有能な選手で、これからも活躍を期待しています」

Q：2月のボスニア戦では守備での課題が見えたのではないかと思うが、今回どう修正する？中盤でのプレスはどのように考えているか？
「ボスニア戦は雨交じりの雪が降ったり、足もともスリッピーで選手にとってコンディションがよくなかった。あの試合で起こったこと、例えば守備面でもいままで出来たことがなかなか出来なかった。練習時間も少なかったが、今回はあの時以上にいいコンディションで出来ると思うので、それぞれ今まで出来た事、やってきた事の確認をしっかりしていけば、あの試合の様な事は起こらないと思います。

中盤でのプレスのかけ方なんですが、これは試合の流れや相手によってもかなり違う。それも毎回毎回やっている事なのでそれを確認し、この試合に出せればいい。今回エクアドルは中南米の予選でブラジルに勝ったり、今回オランダ相手にいい活躍をしたりして非常に強いチーム。恐らくフルメンバーでの来日ということで、相手にとって不足はないし、勢いのあるチーム相手に全力を尽くして当たりたい」

Q：柳沢選手が鹿島に戻ってきてからの評価は？試合に出られる環境にいるほうが代表にとってもプラスになると思うがどうか？
「彼は特殊なケースで、イタリアにいる頃はなかなか試合でのチャンスがなかったが、ゲーム以外でフィジカルも含めてトレーニングは積んでいた。あの時代に何度か代表に呼んだときもチームに対する貢献度は高かった。試合感というよりもフィジカル的な彼のよさ、前でスペースに走ったり、味方の為にスペースをあけるとかという仕事がよくできていた。

今回鹿島に復帰して試合にもコンスタントに出られるのは代表にも本人にもいい事だが、これで不動の代表入りということではなく、少しでも自分をブラッシュアップする事が必要。これでOKではなく、これから更なる柳沢の成長を見たい」

Q：1度に5人のFWを選出するのは過去にあまり記憶にないが、今回5人を選んだ理由は？
「玉田はブランク上がりで怪我のために離脱していたので、彼のよさをみたいということで今回呼んだ訳です」

以上