3月29日(水) 2006 ヤマザキナビスコカップ
鹿島 4 - 1 大分 (19:00/カシマ/4,664人)
得点者:'11 田代有三(鹿島)、'37 増田誓志(鹿島)、'59 オズマール(大分)、'82 本田泰人(鹿島)、'89 増田誓志(鹿島)
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この試合における最初の驚きは、大分トリニータの先発のフォーメーションだった。三木隆司、深谷友基の足の状態の悪さもその一因だったようだが、大分はシャムスカ監督就任後、初めて最終ラインを4枚にして試合に臨んでいた。
「今日の試合は新しい選手を起用したということと、新しいフォーメーションを試しました。長いシーズンを戦うために、今まで起用してこなかった選手を使うことで全体のレベルアップを図りました」とシャムスカ監督はその采配を説明する。もちろん3バックを想定していた鹿島アントラーズにとっては困惑の立ち上がりとなったが、そういう意味で、開始わずか11分の先制ゴールは願ってもいないものだった。
強化指定選手として大分にも所属したことのある田代有三のヘディングシュートがゴールを揺さぶったことで、鹿島は意図的にせよ、そうでなかったにせよ、見えてこない大分の戦い方に対し、ある程度構えて戦いを進めることができるようになったのである。
ボールを回した大分。しかし、最後の崩しのためのタテへの突破の場面で、鹿島の守備陣は破綻することはなかった。鹿島は先日の千葉戦(3/25)でも見せたように中央に選手を絞らせ、サイドからのクロスを容認していたようにも思えた。事実、大分が繰り出したクロスに対しては全く問題のない対応を見せていた。
試合は前半37分に増田誓志のヘディングシュートが決まったことで、鹿島にとって危なげない展開となりつつあった。ボールを支配する大分。ワンチャンスをものにする鹿島。2点を先行した前半の鹿島のシュート数は2本だった。
巻き返しを図りたいシャムスカ監督は「予定通り」、45分間起用した、万全ではない深谷を下げて、こちらも必ずしも万全ではない三木を投入。やり慣れた3バックへとシステムを変更した。もちろん鹿島は対応したが、59分のFKの場面で梅田高志→オズマールのホットラインが決まり、大分が1点差に追いすがってから試合は大きく動きはじめる。
攻勢を仕掛ける大分。凌ぐ鹿島の図式が確定し、試合は一方的な流れとなる。そうした中で、決定的なゴールが決まった。
大分の同点ゴールもありうると思われた82分。途中交代出場の興梠慎三のドリブル突破を三木がストップ。これがPKの判定を受けたのである。普段は温厚な大分GK西川周作が主審の吉田寿光さんに食ってかかったが、もちろん判定は覆らず。本田泰人が「思った通りに蹴れました」と振り返ったシュートは、西川の指の先をかすめてゴールネットを揺らした。
終了間際にも1点を追加した鹿島が4-1と大分を下したが、この日2ゴールの増田誓の「4-1で勝ったけど内容はまだまだ」という言葉を筆頭に、鹿島の選手からは反省の声ばかりが聞こえてきた。いずれにしても鹿島にとっては「今日のいいところは勝てて課題を出せたところです」(増田誓)という試合だったと言える。
大分にしてみると、善戦しながらの大敗であり、それを「ただ、サッカーにはこういうことは良くあるので、切り替えて次にいくしかない」と振り返った福元洋平の言葉が試合の本質を言い表していた。まさに内容と結果が伴わない、典型的な試合だったように思う。
以上
2006.03.29 Reported by 江藤高志
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