4月1日(土)J2 第6節 横浜FC vs 水戸(14:00KICK OFF/三ツ沢)
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前節札幌戦ではシュート数5対14という数字が表すように、防戦一方の中でワンチャンスを生かして勝利を呼び込んだ横浜FC。内容に関しては「まだまだ」と城は言うものの、「みんな最後のところで頑張れるようになってきた」と試合直前に左ひざをけがして欠場した吉野はテレビで見ながら感じたという。
なんとかしのぎきった形での勝利に見えるが、そこには高木監督の的確な采配があったことを伝えたい。1点リードで迎えた74分にFW三浦に代えてDF早川を投入。FWを下げてDFを入れることは守備的采配に見えるが、「攻める姿勢があった」と指揮官が語るようにMF北村をFWにし、右サイドバックの小野が右MFへ、そして早川が右サイドバックに入り、それまでと変わらず4-4-2という形でチャンスを待った。しかし、押される展開は変わらず、80分を過ぎると「時間的に逃げ切ろうと思った」高木監督は現実的な判断を下す。早川をボランチとDFの間に入れ、そして小野と北村を以前の位置に戻し、4-1-4-1の形にして逃げ切りを図った。それが功を奏し、見事に勝点3を手に入れたわけだ。さらに早川を最初に右サイドに入れた理由も「いきなり中央に入れるのは辛いと思った。流れの中でサイドでプレーをさせて、慣れてきてから中に入れた」という冷静な判断が指揮官の頭にはあったのだ。
一連の采配を「カンですね」とはぐらかすものの、「勝負には決断が必要ですから」という言葉は決して指揮を執って4試合の監督の口から出た言葉とは思えない。監督就任以来負けなしの2勝2分という成績も決して偶然ではないと言えよう。今節の水戸戦を勝利し、Jリーグ昇格以来クラブ初となる3連勝を飾って一気に勢いに乗りたいところだ。
だが、昨年と照らし合わせてみると5試合を終えての2勝1敗2分という成績はまったく同じ。星の取り方まで同じである。そして、不吉なことに昨年は第6節で水戸と引き分けてから「悪夢の15試合勝利なし」という長いトンネルに入りこんでしまった。昨季の悪夢を振り払うことができるか。横浜FCにとって運命の一戦となることだろう。守備に関してはリーグ2位の2失点と安定しているだけに、今節は「どうやって攻めるかをはっきりさせる」(城)ことが重要。まずは先制点奪って、余裕を持って試合を進めたいところだ。
だが、先制点が欲しいのは水戸も同じである。今季は好調なスタートを切ったものの、神戸、柏とJ1からの降格組相手に連敗を喫し、順位も3位から6位に下げた。「絶対に3連敗はできない」と時崎が言うように今節は強い意気込みで試合に臨むことだろう。ここ2試合で5失点を喫しているものの「守備は安定している」(河野)のも確か。そのほとんどがセットプレー絡みであり、流れの中で崩されることはないだけに「先制点を取れれば勝てると思う」と河野は自信を見せる。
互いに守備に手応えを感じながらも、攻撃で課題を残すチーム同士の対戦だけに序盤はリスクを避ける時間が続き、面白みに欠けるかもしれない。だが、それは同時に『どこで勝負を懸けるか』という駆け引きを巡る神経戦であるとも言えよう。ともに欲しいのは『勝点3』。昨季の悪夢を振り払って勢いに乗りたい横浜FCにとっても、連敗を止めて上位に食い込みたい水戸にとっても『勝点3』獲得が今節の最低条件。必ず『勝負に出る』時間帯はやってくるはず。派手さには欠けるかもしれないが、スリルと緊迫感に溢れた90分間となることだろう。
以上
2006.03.30 Reported by 佐藤拓也
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第6節 横浜FC vs 水戸 プレビュー】昨季の悪夢を振り払いたい横浜FC。連敗を阻止して上位に食い込みたい水戸。勝点3を巡る駆け引きが試合を面白くさせる。(06.03.31)
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