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【J2:第6節 湘南 vs 鳥栖 プレビュー】前節に初勝利を収めた鳥栖を、湘南がホームで迎撃。今季初の連勝はどちらが手にするか。(06.03.31)

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4月1日(土)J2 第6節 湘南 vs 鳥栖(14:00KICK OFF/平塚)
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-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
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気持ちのどこかに隙があった事実は否めない。湘南は柏との開幕戦をロスタイムの同点劇によってドローに持ち込むと、つづく東京V戦では2-0と圧倒。とくに後半は、敵将をして「我々のリズムでサッカーをやらせてもらえなかった」と言わしめた。しかしJ1からの降格組との開幕2連戦を終えて忍び込んだ「隙」は第3節、アウェイの水戸戦において、0-3という決壊を招いたのだった。

「徹底が必要」前半終了間際に先制点を献上した水戸戦を振り返り、坂本紘司は言った。
「長いシーズン、いい時もあればよくない時もある。悪いなりにも相手を凌ぐ、チームとしての『平均点』をつねに高く保つことが大事。たとえば水戸戦なら、よくなかった前半を是が非でも0-0で折り返して後半に立て直すというような戦い方の徹底が足りなかったと思う。たとえ攻め込まれてもゴールを与えない、相手の嫌がるチームにならないといけない。リーグに力の差はほとんどないと思うので、つぎの試合も自分たちの姿勢をいかに徹底できるかが鍵」
副キャプテンの外池大亮も、今節の大切さをあらためて説く。
「負けた水戸戦から立て直して、前節は仙台に勝つことができた。でもさらに大切なのは、勝った次の試合をいかに戦うか。同じことを繰り返さない意味でも、今節は大事」

その今節、湘南はホーム・平塚に鳥栖を迎える。ここまで1勝1分3敗と、鳥栖はスタートにつまずいた。尹晶煥を軸とするパスワークに昨シーズンからの進化の兆しを見せるが、中盤のポゼッションに長ける一方で、FW新居辰基ら前線へのパスの供給がままならない。ゴールは遠のき、逆に自らのミスから相手に繋がれ、勝点を失った。
ただ内容に結果が伴わないもどかしさも過去にはあったものの、前節は草津を相手に今季初勝利を手にしている。「内容はともかく勝てたことが大きな収穫」と試合後、松本育夫監督も語ったように、未勝利の呪縛から解き放たれた意味は小さくない。と同時に、初勝利直後となる今節の行方は湘南同様、今後の針路にも影響を及ぼすであろう大切な一戦となる。

鳥栖は新居、湘南は横山聡というゴールゲッターを前線に据える。さらに鳥栖は尹、湘南は佐藤悠介と、相手の懐を射抜くゲームメイカーを両チームともに携えている。両雄の自由度が前線との距離を縮めるのはもちろんのこと、逆に自由度をどれだけ奪うかが互いの戦略の重要な要素になるだろう。そのうえで4バックを敷く両陣営の、チャンスメイクを委ねられる両サイドバックの動き、とくに草津戦でドリブルからアシストを決めた鳥栖の高地系治と、湘南の右サイドバック・須田興輔の攻防は興味深い。無論、前線からの素早いプレスと切り替えを標榜する両チームにあっては、各ポジションの攻守に渡る絶え間ない連動も生命線である。

厳しいプレスのなかで自分たちのサッカーをいかに手繰り寄せるか。互いに研究の進む第2クール以降を見据えたうえでも越えなければならない壁---「徹底」の先に、求める結果が待っている。


以上

2006.03.31 Reported by 隈元大吾
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