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【J1:第6節 新潟 vs 広島 レポート】中原の初ゴールで先制するも、PKで追いつかれた新潟。広島は勝点1を拾う。(06.04.02)

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4月2日(日) 2006 J1リーグ戦 第6節
新潟 1 - 1 広島 (15:04/新潟ス/34,071人)
得点者:'81 中原貴之(新潟)、'88 森崎浩司(広島)
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結果からすれば、勝ちきれなかった新潟と勝点を拾った広島という試合。81分、新潟は初スタメンのFW中原貴之が初ゴールを決めて先制する。その7分後、広島はPKをもらって同点に。ドローではあったが、新潟はプレッシャーをかけてボールをつなぐ狙い通りの展開をみせた。広島は押し込まれる時間が長く、思い通りの形を作れなかった。

すっきりとは笑えなかった。「僕にとっては自信になった試合。でも、勝てなかったのはすごく残念」。中原の複雑な表情がこの試合の結果を物語っていた。

見せ場は終盤に訪れた。81分、DF中野洋司のロングポールを相手DFがクリアできず、高くバウンドする。目の前に落ちたボールを拾った中原は迷わずゴールに向かう。
「雨でピッチが悪かったので、バックパスやルーズボールにはプレッシャーをかけていた」。その動きが功を奏した。相手GKと1対1になり、冷静に右足でボールをゴールに流し込む。ボールがゴールマウスに到達する前に、すでに両手を広げて喜びを示した。

これが中原にとってJ1初ゴール。得点そのものはJ2仙台時代の2004年の第8節福岡戦で2点を決めて以来になる。そしてこれが新潟のJ1通算100点目のメモリアルゴールでもあった。故障したエジミウソンに代わって、新潟での初スタメンになったこの試合、スタミナ配分は考えていなかった。「最初からいくつもりだった」と全力疾走を繰り返した。

その意気込みは8本のシュート数に表れた。打点の高いヘディングにミドルシュート。それにつられるように、ツートップを組んだ矢野貴章も5本のシュートを放つ。
セットプレーの入り方、セカンドボールへの対処と、ゲーム中は2人で声を掛け合いながら懸命に体を張った。「若い2人がなんとかしようと頑張っていた。その気持ちが伝わってきた」。この試合、ボランチに入った寺川能人が言う。若手の奮闘がチームの意識をひとつにしていた。

試合は結果的にドロー。88分、ペナルティーエリアでDF中野洋司が、広島・上野優作を引っ張ったところでファウル。森崎浩司がきっちりと決めた。もっとも、新潟にとっては結果以上に、ボールを前に運ぶという気持ちで戦えたことが大きかった。連敗を2で止めて、3試合ぶりの勝点を挙げた。勝点3を逃したことは大きいが、次につながる内容でもあった。

広島はなんとか追いついた。中盤でボールを奪われ、後手に回る展開が続いた。FW佐藤寿人がたびたびゴール前に顔を出すが、新潟DFに止められる。攻撃の厚さが不足していた。ただ、PKにつながったプレーは、森崎浩司から上野へきれいにパスが入っていた。そんなシーンを序盤から作ることができなかった。
「もっと全員がボールに絡む意識を高めないと」と佐藤。エースの厳しい言葉が歯車がかみ合わないもどかしさを示していた。

新潟は整ったリズムを次にどうつなげるか、広島は立て直しが急務。次節の内容と結果は両チームにとって大きな意味を持つ。

以上

2006.4.2 Reported by 斎藤慎一郎
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