今日の試合速報

開幕招待
開幕招待

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【AFCチャンピオンズリーグ 蔚山現代 vs 東京V レポート】東京V、0−1の惜敗でグループリーグ突破を逃すも、最後まで気持ちを出し切った戦いを見せる(06.05.04)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
●AFCチャンピオンズリーグ グループステージ東地区 グループF
5月3日(水・祝)19:30/蔚山文殊ワールドカップ競技場/3150人
蔚山現代 1-0 東京V
得点者:43分 イ チョンス(蔚山現代)

※グループ順位表は【こちら
----------

1点ビハインドのまま迎えたロスタイム。
「この試合にかける意気込みは並々ならぬものがある」と話していたGK高木は、じりじりと自分の居場所であるゴールエリアから、センターサークル方向へ歩を進めていた。両手を挙げて蔚山ゴール前でチャレンジを繰り返すフィールドプレーヤーを鼓舞。自らも機会があれば攻撃参加を試みようとしているのは明らかだ。『点を取ってくれ』……高木の悲痛な思いがスタンドまで伝わってきた。

19時30分キックオフとなったAFCチャンピオンズリーググループF第2戦。東京Vは、GK高木、平本、飯尾が今季初のスタメンから2トップを組み、右に大橋、左にアナイウソン、ダブルボランチに大野、金澤、4バックに右からデジマール、戸川、萩村、青葉という布陣。蔚山現代は3−5−2の布陣で、イ・チョンス、マチャドの2トップ。

蔚山現代は試合開始から激しいプレスで東京Vに揺さぶりをかけ、「回して相手をイライラさせよう」とのラモス監督の指示通りの余裕は生まれなかった。早いプレッシャーからいい形で受けられず、トップの二人も苦しい状況。ならば、と青葉や大橋らがミドルを放つが、状況を打開するまでには至らなかった。

一方で守備陣は健闘。DFから中盤から、次々とスペースへのパスを送り続ける蔚山現代に落ち着いて対応し、シュートまで持ち込ませない。が、12分、まずイ・チョンスが強烈なミドルを放つと、14分、そのイ・チョンスからのボールをヴィニシスがシュート、これはバーを叩き助けられたものの、蔚山にはこの後もイ・チョンスを絡めたチャンスが増え始めた。
27分には、ペナルティエリア間近の場所でFKを与えた。キッカーはイ・チョンス。ボールまでの距離をゆっくりと確かめてから助走し放った右足シュートは、ゴール左上をかすめながら外れていった。

蔚山現代の時間が増えていった前半、それでも最終ラインは集中しており危ない場面は少なく、前半を乗り切ればなんとかなりそうな展開。
そう思った矢先の43分、27分の場面と同じくゴール向かって少し右、更にゴールに近い同じような場所で再び蔚山がFKを得る。当然、キッカーはイ・チョンス。イ・チョンスが天に向かい祈りを捧げる表情がオーロラビジョンに映し出される。嫌な予感が走ったその時、放たれたボールはゴール左上へと吸い込まれていった。これで東京Vは、予選リーグ突破の為には4点、少なくともPKに持ち込む為の3点が必要に。

しかし、選手に気持ちが切れた様子はなかった。後半に入った47分、相手DFからのタックルを受けた青葉が右足を痛め担架で運び出される。プレー続行を熱望する青葉は一旦ピッチに戻ったものの、直後に座り込んでしまった。藤田との交代が告げられ頭を掻きむしりながら、右足をひきずりベンチへ戻る青葉の無念の表情が、いかに大事な試合を闘っているかを感じさせた。

他の選手達も、なんとかまず1点を返そうと相手ゴールへ向かう。
起点となるマチャド、イ・チョンスに仕事をさせない守備陣の変わらぬ踏ん張りで、蔚山現代の攻撃は影を潜めた。ただ、中に偏りがちな東京Vの攻撃にももう一工夫が足りず、蔚山を崩しきれない。そこでラモス監督はデジマールに替えて廣山を、飯尾に変えて齋藤を投入、打開を図る。直後の68分、その齋藤に背後から危険なタックルを仕掛けた蔚山DF ユ・キョンヨルがレッドカードで退場、東京Vは数的優位にたった。

残り20分、3得点は不可能ではない時間。東京Vは、ここから猛攻を仕掛ける。が、金澤、平本、更にセットプレーからは萩村と次々とシュートを放つが決められない。蔚山DFも身体を張り、互いにファウルで笛が吹かれる回数が目に見えて多くなっていく。80分を過ぎると、東京Vの選手たちには焦りが見え始め、ミスからボールを奪われる場面が目立つように。カウンター狙いに絞った蔚山に対し、蔚山ゴール前で東京Vはチャレンジを続けたが刻々と時間は過ぎロスタイム。大野、廣山のミドルが外れたあと、無常にも長い笛が鳴った。

スタジアムには約50人のサポーターが日本から駆けつけ、声援を響かせていた。
「ホームのようにしてくれたサポーターの為にも勝ちたかった」。天皇杯優勝のときからこの大会を心待ちにしていたGK高木の試合後の顔は、悔しさでいっぱいだった。決定的なチャンスはそう多く与えず、「勝てない相手じゃなかった」と選手達は声を揃える。
そのなかでの敗戦には何が足りなかったのか。「自分達に、プラスアルファ何が必要なのか、選手は感じてくれたんじゃないかな」。ラモス監督が期待するものを選手が得たかどうか? 今後のリーグ戦で、AFCチャンピオンズリーグ出場によって得た経験の真価が問われる。

以上

2006.05.04 Reported by 高木聖佳
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着