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【J1:第12節 G大阪 vs 甲府 レポート】40分以降の数的不利をものともせず、ガンバ大阪が完封勝利!(06.05.06)

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5月6日(土) 2006 J1リーグ戦 第12節
G大阪 2 - 0 甲府 (19:05/万博/18,193人)
得点者:'38 マグノアウベス(G大阪)、'84 遠藤保仁(G大阪)
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『攻めるガンバ大阪に、守るヴァンフォーレ甲府』――ここ数試合の立ち上がりの悪さが嘘のように、序盤からアグレッシブに試合に入り、攻勢に出たG大阪に対し、守備に終始することになった甲府によって、そんな図式が出来上がったこの日の万博スタジアム。

そんな展開に終止符を打ったのは、ここ3試合ゴールに見放されていたエース、FWマグノアウベス。38分、MF橋本からのハーフエリア付近からの縦パスを甲府DF山本との競り合いを征して、技ありのゴールを流し込む。それまでも再三のゴールチャンスをものにすることが出来なかったG大阪に生まれた待望の先制ゴールにスタンドは盛り上がりを見せるが、それを一瞬にして静まり返す出来事が起きたのはその直後のこと。DF加地が甲府の突破を防ごうとファウルを犯しイエロー。更にその直後の行為が遅延行為とみなされ、立て続けに2枚のイエローを喫し、退場になってしまう。

これにより40分という早い時間帯から数的不利を強いられることになったG大阪は、後半。この日、移籍後初先発を飾っていたFW播戸に代えてDF青木を投入。数的不利の状況をなんとか凌ぎきろうという意思の伺える交代で、残り45分を戦うことになる。

後半は、その数的優位な状況を手にした甲府がゲームの主導権を握ったかにも見えたが、ボールを奪ってからのパスミスも多く、組織だったサッカーも見られない。G大阪陣地でプレーする時間こそ増えたものの、ゴールが遠い。幾度かにわたって作り出された決定的なシーンも、決定力不足に泣きゴールに繋げられない。その状況を打破すべく、大木監督が動き、62分にはFWバレーに代えてFW山崎を、71分にはMF鈴木に代えてFW堀井を投入。プレースタイルの違う、フレッシュな選手に入替え、なんとか1点を取りにかかるが、一人一人が守備の意識を高く持ち、甲府にスペースを与えない集中力の感じられる守備を展開するG大阪の前にゴールを打ち破れない。

それに対しG大阪は「狙うべき瞬間がきた時に狙うという意識がしっかりと持てた(西野監督)」が振り返ったように、わずかなチャンスしか生まれない状況の中、84分、MF遠藤の右サイドからのクロスにあわせてDFシジクレイがヘディングでゴールに襲いかかろうとした瞬間、甲府のMF林がエリア内でたまらずハンド。これによって得たPKを“職人”MF遠藤が落ち着いて左隅に流し込み追加点を奪う。結果、「PKを取られて勝負あった、という感じ」とは甲府・大木監督。

数的不利な状況ながらも、結果的に甲府エースのFWバレーを交代に追いやるほど徹底して相手エースに仕事をさせない守備を築き、かつ、わずかなチャンスを確実にものにしてゴールに繋げたG大阪が2-0と、公式戦では4試合ぶりの勝利を挙げた。


以上

2006.05.06 Reported by 高村美砂
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