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【J2:第14節 神戸 vs 鳥栖 レポート】結果は0-0のスコアレスドロー。見応えのある攻防も、互いに課題とする決め手に欠く。(06.05.07)

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5月6日(土) 2006 J2リーグ戦 第14節
神戸 0 - 0 鳥栖 (15:04/神戸ウイ/6,634人)
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J2リーグ戦、第1クールで7位の神戸と、8位の鳥栖の中位につける両チームの対戦は0-0の引き分けに終わった。シュート数は神戸16本に対し、鳥栖も17本放つなど、ゴール前でのシーンが目立ち、ともに決定的な場面を迎えたが得点には至らず。結局、勝ち点1を分け合うことになった。

ホーム・神戸ウイングで第2クールからの再起を誓う神戸だが、この試合ではDFエメルソントーメが出場停止、MFホルヴィも湘南戦に続いてケガのために欠場と、またしてもベストメンバーを組めず。ディフェンスラインには結局、前回の鳥栖戦(第3節、3-1で神戸勝利)同様に右に丹羽、左に坪内、中央に北本と柳川が入り、GKには荻が3試合ぶりにメンバーに名を連ねた。また、前節出場停止だったMF栗原が復帰し、打撲していた胸の状態が心配された主将の三浦は元気に出場。3トップには右に朴康造、中央にバロン、左に近藤が入った。

一方の鳥栖も、チーム最多の6得点を記録しているFW新居が太ももを傷めて欠場。代わりには奈良崎が今季初出場し、藤田と2トップを組むことに。そのほかは前節の徳島戦と同じメンバーをそろえた。

試合では一進一退の攻防が続き、どちらも持ち味を出していたが、決定機というところでは神戸に数多く見られた。前半には開始直後の3分に三浦の右FKから栗原がヘッドであわすもクロスバー直撃。7分にも左で近藤、三浦とつないでファーから走りこんだ朴康造がシュートするも鳥栖GK浅井の好セーブに遭いゴールならず。25分には中央で得たFKを三浦が直接ねらうも、またしてもクロスバー直撃。36分には坪内からの左クロスをバロンがヘッドであわすもGKにキャッチされる。

これまでの試合同様に、思うようにゴールが奪えない神戸。いつもなら「決められないときに、最後で危ない場面が出てきてしまうのがこれまでのパターン」(三浦)だったが、鳥栖の攻めにも、GK荻、DF柳川らを中心に体を張った守りを見せ、簡単にはゴールを許さない。

対する鳥栖は、神戸の少し甘いプレスに対してボールを素早くつなぎ、ペースをつかむこともしばしば。右サイドや、中盤の濱田、尹晶煥らからのパスに、奈良崎、藤田もよくゴール前に顔を出してシュートシーンに絡んでいた。しかし、決定力というところで、どうしても新居の抜けた穴を感じられずにはいられない展開が続いた。

後半に入っても、互いに運動量豊富に、積極的に責め合ったもののゴールには至らず。「1点勝負になりそう」という鳥栖・松本監督のハーフタイムコメントも現実味を帯びだしたところで、最初にカードを切ったのは神戸。57分にバロンを下げて茂木を投入すると、その茂木にもビッグチャンスが。72分に得たCKで、三浦からのボールを茂木がフリーでドンピシャのタイミングでヘッド。しかし、無情にもこのシュートはGKの真正面に飛びゴールならず。そのほか、神戸では村瀬、鳥栖では廣瀬、山口、小林とピッチに投入し、なんとか打開を図ろうとするも、要所でのミスや、両DFの好守などにより、ともに最後まで得点できず。試合はそのままタイムアップを迎えた。

試合後、アウェイの鳥栖サポーターからは、健闘をたたえる惜しみない拍手が響いた。ホームの神戸サポーターからは、最初は結果が出なかったことに落胆の色は見えたものの、試合での選手の必死さが伝わったのか、イレブンを迎えるときにはブーイングもなく、大きな「ヴィッセル神戸」コールがスタジアムにとどろいた。

確かに、ゴールなく勝ち点も1止まりということで、「やっぱり勝たないといけない」(神戸・三浦)、「今日は勝ちたかった」(鳥栖・飯尾)と、上位を窺うためにはともに惜しい一戦となった。しかし、チーム力を高めるという点においては、神戸にも、鳥栖にも「これからの試合に大きな財産、プラスになるものになった」(鳥栖・松本監督)内容だったということも付け加えておきたい。お互いに修正点が明白になった以上、未来を悲観することもないだろう。それはサポーターら現場にいた人々には、感じられたことだと思う。

以上

2006.05.07 Reported by 前田敏勝
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