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【J1:第12節 新潟 vs 清水 レポート】新潟が4ゴールで清水を振り切る。鈴木慎吾が2得点1アシストの活躍。(06.05.07)

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5月6日(土) 2006 J1リーグ戦 第12節
新潟 4 - 2 清水 (19:04/新潟ス/42,056人)
得点者:'42 三田光(新潟)、'56 鈴木慎吾(新潟)、'71 鈴木慎吾(新潟)、'76 兵働昭弘(清水)、'78 ファビーニョ(新潟)、'81 チョジェジン(清水)
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■特J!プレイヤー: 鈴木 慎吾選手(新潟)
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新潟が4-2で清水を下し、ホーム3連勝を決めた。リーグ戦で3試合ぶりにスタメンに復帰したMF鈴木慎吾が2得点1アシストの活躍。前半42分、左コーナーキックを蹴って三田光の先制点をアシスト。後半は11分、26分に得意の左足でゴールを奪った。清水は終盤に2点を返すが、ミスでリズムを崩した。

冷静だった。堂々としたガッツポーズがそれを物語っていた。後半11分、梅山修のロングパスを、鈴木は中央で受ける。胸でトラップをしながら絶妙なタイミングでDFを交わす。次の瞬間、GKが視界に入った。「動きが見えたので、冷静になれました」。ストレートに狙いにいくとみせかけた左足は、ループシュートを放つ。ボールはマウスの右隅に吸い込まれるように収まった。

その15分後、中央で相手ボールをカットし、今度はドリブルで持ち込んでこの試合2点目をゲット。自らのゴール以外に先制点も演出した。前半42分、左のコーナーキックをピンポイントで三田の頭へ。J1初ゴールを決めた三田は「キッカーがいいですからね。思ったとおりにいいボールが来た」と鈴木を持ち上げた。全4得点中3得点に絡んだ鈴木は「光が決めてくれて、先制をアシストできた。あれで気持ちが乗った。僕の1点目はウメさんがいいボールを上げてくれたから。2点目はアトム(田中亜土夢)が後ろに走り込んでくれたから」とチームメートに感謝した。

リーグ戦では第9節福岡戦以来のスタメン出場だった。第10節G大阪戦、11節京都戦は後半から途中出場。2試合ともパフォーマンスそのものは悪くなかった。ただ、鈴木自身に危機感があった。新潟はここまで、全32選手中26選手がリーグ戦とカップ戦でベンチ登録されている。若手、ベテランの区別なく、調子のいい選手を起用する。鈴木淳監督の方針ははっきりしている。その中でスタメンを外れたことで気持ちは引き締まっていた。

「リーグ戦が中断することもあるし、自分自身にとっても重要な試合だった」。この試合、ポジションは本職の左MFではなく右。左には同じレフティーのファビーニョが入った。「左から右に流れる動きは体で覚えているけど、右から左への動きは正直戸惑った」。ファビーニョとのバランスを考え、前半は感覚がつかめなかった。それを後半で修正している。「意識しているうちに左に流れる動きが自然とできるようになっていた」。前半はシュートなし。後半は放った2本が得点に。試合をしながら自分の中のバリエーション増やしていた。

三田の先制点、鈴木の2ゴール、最後はファビーニョの今季初得点となる4点目と、攻撃のリズムをつかんでいた新潟に対し、清水は後手に回った。鈴木とファビーニョのゴールは中途半端な守備の対応から喫したもの。前節のC大阪戦で、接戦をものにしたときのしつこさは見られなかった。攻撃も、前線でのセカンドボールをことごとく相手守備陣に拾われ、流れを作れなかった。「新潟の方が決定力があり、走り、最後のところで体を張っていた」。長谷川健太監督は自分たちがやるべきプレーを相手にやられてしまったことを敗因に上げた。もっとも、チョ・ジェジン、マルキーニョスを軸にした前線の力強さ、サイド攻撃のスピードは新潟を上回っていた。後半33分、右サイドからつながったボールを最後は左サイドから走り込んだ兵働昭弘がゴール。勝負どころの攻撃力は申し分ない。中断明けまでに大手術を行わなければならないような内容ではなかった。

勝ったとはいえ、新潟も点差をつけてから2失点。終盤のディフェンスの集中力など課題が見えた。勝点3とともに、修正点が浮き彫りになったことも収穫だった。

以上

2006.05.07 Reported by 斉藤慎一郎
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