5月18日（木）ヤマザキナビスコカップ 磐田 vs 甲府（19:00KICK OFF/ヤマハ）
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ナビスコカップ予選の4グループの中で、唯一5チームでの争いとなったグループD。そのため日程も変則となっており、現時点で1位のC大阪（勝点8）、2位の磐田（勝点7）、3位の大宮（勝点6）までが4試合を消化。そして、4位の甲府（勝点5）と5位の名古屋（勝点3）が5試合を消化しており、すでに名古屋の予選敗退は決定した。
甲府は、このアウェーでの磐田戦を残すのみで、最大でも勝点8となるため現実的には予選突破がかなり厳しい状況だが、わずかでも望みをつなぐためには絶対に勝点3を取らなければいけないゲーム。そうした捨て身のチャレンジャーをホームに迎える磐田は、残り2試合に連勝すれば予選突破を自力で決められるだけに、やはり絶対に勝たなければいけない試合。予選終盤ならではの、両チームの必死さが前面に出た熱い戦いになることは間違いない。

両チームの戦力面を見てみると、磐田のほうは、ワールドカップ日本代表の川口、田中、福西と、韓国代表の金の計4人が抜け、守備陣のやりくりがかなり厳しくなる。とくに4バックのセンターが2人とも抜けたため、そこに鈴木と茶野が入るとすると、今度は右サイドバックが不在。甲府が3トップであることを考えると、やはり4バックで戦いたいはずなので、右MFの太田がサイドバックに下がる可能性も含めて、山本監督がどのようなDFラインを組んでくるのか、まずはそこが大きな注目点となる。
また、川口の代役となるであろう若きGK松井の働きも注目されるし、左膝のケガで長期離脱となった村井に代わって、西がケガから復帰してくる可能性もある。

対する甲府は、ビジュが出場停止で、倉貫がケガで長期離脱。さらに藤田もケガで出場が微妙と言われており、そうなると中盤と守備の軸を欠くことになる。ただ、ヤマハスタジアムでの対戦は今年2回目だが、前回（4月30日リーグ戦10節）不在だったバレーが、今度は出場できそうなのは明るい材料だ。
その試合では、バレーの代わりに鶴見がセンターフォワードとして出場したが、そこは田中と金にしっかりと抑えられ、なかなか自分たちの形を作ることができなかった。しかし、今度は田中と金が不在となり、バレーは出場。つまり、前回とはまた違った展開になる可能性も高い。まず前線のバレーに当て、そのセカンドボールを拾って速く攻めるというのが甲府の得意なパターンなので、それに対して磐田の急造DFラインがどのように対応するのか、そこも大きな見どころとなる。
また前回は、甲府のボランチ・林をしっかりマークすることで甲府のパスワークを絶ち、主導権を握ることができた磐田。今度も同様のことを狙ってくる可能性が高いが、逆に甲府のほうがそれにどう対処するのか。それも見どころのひとつと言えるだろう。

両チームの勝利にかける熱い思いだけでなく、局面局面での見どころもたっぷりなこの試合。代表組が不在となっても、いやだからこそ楽しみな部分が多いゲームとなりそうだ。


以上

2006.05.17 Reported by 前島芳雄

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