5月20日(土)J2 第17節 仙台 vs 草津(14:00KICK OFF/ユアスタ)
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-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
J2勝敗予想ゲーム!5月20日14:00締め切り!
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5月に入ってからの4試合を細かく見ていると、その内3試合(13節札幌戦、14節湘南戦、そして先日の16節柏戦)は終了間際での失点によって、勝利、あるいはアウェイで勝点1を失うという、悔やんでも悔やみきれない結果に終わっている。全くの『たられば』だが、これらの失点をすべて回避できていれば、仙台は今よりも5つ多く勝ち点をあげられていたわけで、サンタナ監督が柏戦終了後『仙台シンドローム』と自嘲した終了間際の失点癖を、これ以上繰り返すわけにはいかない。
しかし、だ。苦しい戦いになることは事前から分かっていたつもりの上位とのアウェイ2連戦を、1分け1敗の勝ち点1という文字通り厳しい結果で終えた今、3試合ぶりのホーム戦で仙台に求められるのは何よりも勝利であり、この試合では失点云々より、まずゴールを決めることを考えなくてはいけない・・・。この『タスク』を踏まえた時、今節の対戦相手が草津であることに、仙台としては一抹の不安、あるいはトラウマを覚えるのだ。
今季の第8節。仙台は3連勝中の勢いそのままに、草津とのアウェーゲームに臨んだ。この試合の前の時点で、草津は当時13チーム12位な上、失点12という数字は当時のリーグワースト。となると、ブラジルトリオがようやくフィットし始めた仙台には、アウェイ戦であることを考慮しても、大量得点での勝利がいやがおうにも求められていた。
ところが、こうした背景が、草津、植木監督を開き直らせたのか。この日の草津は、ボルジェスに籾谷、ロペスには尾本、チアゴ ネーヴィスには齋藤と、ブラジル人トリオがピッチ上のどこにいても、常に彼ら屈強なCBを密着マンマークに付けた上、さらに最後尾にはスイーパーとして鳥居塚を配するという、昨今ではあまり見うけられないほどの、なりふり構わぬ守備陣形を敷いてきたのだ。
そしてこのシンプルかつ明確な意思のある対策に、仙台は最後まで苦しんだ。ロペスの強引な突破によって尾本の退場が誘発されるなどのアクシデントはあったが、最後まで守りきった草津。ホームで0−0というスコアながら、彼らの見せた『魂の守備』にスタジアムが、まるでホームチームが勝ったかの様な歓声で揺れたことは記憶に新しい。
前回対決を長々と振り返ったのには訳がある。本来、であれば、直近の両チームを詳しく分析するのが筋なのだろう。しかし、前回対決の草津は、それまでの継続性をばっさりと切り捨て『仙台の攻撃陣を封じる』それだけのために、シーズンが始まって以来一度も試したことのない、1スイーパー、3マンマーカーという、いわば『仙台シフト』を敷いてきたことを踏まえると、今回もまた、最近の試合のみを元に草津の戦術を論じるのは意味を成さない可能性が高いのだ。まして今節は草津にとってアウェイ、前回対決にもまして、仙台の長所を消す戦いを試みてくることも考えられる。
FW大田が出場停止、DF尾本、佐田も前節の負傷によって出場は微妙と、こうしたメンバー構成上の問題で変わる部分もあるだろが、はっきり言って、植木監督がユアスタでどのような戦いを挑んでくるかは、蓋を開けてみないとわからない部分が多い。
とはいえ仙台は、そんな相手の事情に関わらず、ホームで勝利をあげるべくゴールを目指す。攻撃面では最近、ブラジルトリオと周囲の連携がグッと増していたように思われていたが、柏戦では久しぶりに、開幕当初のような『拙攻』が目に付いた。ボルジェスの同点弾も、カウンターからトリオ内でのパス回しによって生まれたもので、梁と熊林の中盤は攻めに絡めず、菅井、そして先日スタメンに復帰した村上の、攻撃力を買われたSB二人も、むしろ相手の攻撃にその守備を狙われる悪循環にはまっていた。
だが柏戦は、中央のボランチ千葉がいなかった。今節復帰するだろう彼の存在は、守備を引き締めることはもちろん、前節に効果を発揮できなかった中盤やSBの選手たちから『後方の憂い』を取り払うことで、チーム全体の攻撃にも好影響を与えると思われる。前回対決ではマンマーク戦術にあっけに取られているうちに時間が過ぎ、冷静に相手を崩していくことが出来なかった仙台だが、何をやられても動じることなく落ち着いて臨めば、決して無得点で終わるような陣容ではない。
出場停止やケガ人で満足なメンバーを組めない草津に、再び今季好調時のフルメンバーで戦える仙台というこのカード。
7試合で5勝2分、失点はわずか1、クラブ史上最も充実した1ヶ月だったかもしれない4月が過ぎ、気がつけば5月に入ってから4試合勝ち無しという状況に陥っている仙台としては、格好の条件が揃ったこのホーム戦で久しぶりの勝利を得たい。しかし草津も、島田のキラーパス辺りに希望を託しながら、仙台の攻撃にあの手この手を尽くして耐えんと試みるはずである。
仙台にとっては短く、そして草津にとっては長く感じられるであろう90分が過ぎた時、歓喜の表情があるのはどちらか。
以上
2006.05.19 Reported by 佐々木聡
J’s GOALニュース
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