5月20日（土）J2 第17節 東京Ｖ vs 山形（14:00KICK OFF/味スタ）
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J2勝敗予想ゲーム!5月20日14:00締め切り！
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　東京Vが小さく躓いている。４月２９日に札幌に勝利して以降、３戦勝ちなし。ACLを含めれば４戦勝ちなしで５位に『沈んで』いる。J2に降格したばかりの名門チームが全４８試合中１４試合を終えた時点で１３チーム中５位、とにかく胃の痛くなるような順位にいる。そんな中、首位の柏は早くも東京Vとは勝ち点１０差に広げ、独走態勢に入ろうとしている。長いシーズンを考えれば『一喜一憂するなかれ』とは思うが、早く浮上のきっかけをつかみたいところ。このチームの目指すところは1年でのJ1復帰。小さな躓きが後で命取りにならないとは限らないのだ。

　５位に甘んじている理由、これには想定外の要素と、想定内の要素が絡まりあっているようだ。第一クールを終え、第二クールに入り改めて分かるのは、J2での戦いに戸惑いがあったということ。特に上位陣相手に『勝つ』ためではなく『負けない』ために守備に人数をかけるチームが多いと言われるが、こういったサッカーを体感して平本は言う。「分かってはいることだけど、J2のディフェンダーは絶対前に出て来ない。自分達が攻めていてもサイドバックが残っていて4センターバックみたいになっていたりする。で、1対１とかフィジカルの強いディフェンダーが多い。あれだけ強くて、人数をかけて守られるとなかなか難しい」予想外のディフェンスの強さに戸惑ったここまでだったようだ。

　逆に想定内だったことは『ここまでの大人数がまとまるのには時間が必要だった』ということ。「まったく新しい監督で、新しいメンバーで戦えるようになるには時間もかかるよ」と言うのは都並コーチ。新しい監督、新しいコンセプトの下で、戦えるようになるには時間がかかるということ。それも『付け焼き刃ではない』戦術の注入だというから、なおのことのようだ。

　そうは言ってもそろそろ勝ち点３が欲しい今節。連戦も明け、今週水曜も試合なしと前節から１週間のインターバル。「チームに疲れなんかない」とラモス監督が断言するように、好転ムードが漂いはじめている。「なんか今週はいい練習が出来た」と選手たちは軒並み口を揃えた。ピッチの中では「やっと、要求したり怒鳴りあったりが出来るようになってきている」と手応えを続けた。

　今節は第一クール山形戦で右ふくらはぎの肉離れを負った菅原が戦列に復帰する。「スタンドから見て感じるものもあったけど、まずは相手を潰すじゃないけど特にミスから先制点を与えないことが大事だと思う。後はやっぱり気持ちの部分。チームとしてひとつになることが大事」と話した。更には戸川や出場停止明けのキャプテン大野が先発のピッチに立つことになる。チームの核が帰ってくることからも、まずは落ち着いた試合運びを期待したい。

　対する山形は１０位ではあるものの引き分けのあと２連勝とここ３戦負けなし。「ブラジル人のFWも良いし」と戸川が警戒するレアンドロは既に４得点を挙げているだけでなく、守備にも貢献する好選手。また、２トップを組む林も好調を維持しており、そのことから財前や佐々木ら中盤にチャンスが生まれるなど侮れない戦いぶりを見せている。

「相手なんか関係ないよ、自分達のサッカー」とラモス監督が叫ぶように内容も、結果も相手は関係ない。今節はとにかく勝つだけだ。

　チーム最年少ながら、長いヴェルディ歴を誇る森本は「ヴェルディとして目指すものはJ1だろうがJ2だろうが変わらない。ただ、メンバーも変わったりして最初はうまくいかないこともあるかもしれない。でも、きっかけをつかめばこのチームは勝ち出すはず」と、自らに気合いを入れる。

そのきっかけは一日でも早くー出来る事ならば明日の試合で掴み取りたい。

以上

2006.05.19 Reported by 了戒美子