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【J2:第17節 神戸 vs 徳島 プレビュー】第1クールで完敗した徳島に、ホームでのリベンジなるか?!(06.05.19)

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5月20日(土)J2 第17節 神戸 vs 徳島(15:00KICK OFF/神戸ウイ)
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-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
J2勝敗予想ゲーム!5月20日14:00締め切り!
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 開幕から今ひとつ、リズムに乗り切れないヴィッセル神戸。第15、16節のアウェイ2連戦の初戦、札幌戦ではMF朴のプロ初となるハットトリックが飛び出すなどして6-1と、大量得点を叩きだし勢いを見せたが、続く草津戦では3点を先攻される苦しい展開に。MF三浦の意地の2ゴールで1点差には詰め寄ったものの、開幕戦の悪夢を再現するかのように2-3と黒星。第2〜4節の3連勝以降、一度も『連勝』できずに、一歩進んでは一歩後退するといった戦いを続けていることが、リズムに乗り切れないムードを強くしていると言えるだろう。

 その原因として考えられるのは、失点を喫した後、チーム全体に点を取りに行かなければいけないという焦りからか、スタイルを崩してまで攻め急ごうとしてしまうこと。これは、思うような結果を得られないことで、チームスタイルへの信頼感が薄らいでいるという見方もできるが、神戸の場合、どちらかと言えば前者の印象が強い。それは、バクスター監督のコメントからもわかる。

「草津戦は失点が焦りを生み、形が崩れてしまった。自分たちが練習でやっていることがそのまま反映されれば負けるはずがない。そこで問題になるのがメンタル的な要素だろう。勝てないのではないかという不安、勝ちきらなければいけないという焦りから試合中、自分たちのプレースタイルが頭の中で薄れてしまい、質が落ちてしまっている」
現に、札幌戦は先制される展開ながらも、スタイルを崩さずに落ち着いて点を重ねることで白星に繋がったが、草津戦ではその逆。相手が一人退場になったにも関わらず、攻め急ぐあまり、バランスを崩してまでDFラインを高く保とうとすることが失点に繋がった印象が強かった。

 と考えても、今の神戸に必要なのは、いかなる状況下にさらされても、落ち着いて試合を運び、かつ、自分たちのスタイルをチーム全員が全うしようとする意識。明日対戦する徳島には、第1クールで0-3と完敗を喫しているが、その試合も自分たちのミスから失点を続けるなど自滅していった感が強いだけに、状況に左右されない落ち着いた試合運びを期待したい。
 注目は、DFエメルソン・トーメの出場停止もあって今季初先発の可能性が高いMF田中英雄。出場となれば「中盤の3枚とボランチの2人とのバランス、前に攻め上がっていくタイミングを意識しながらプレーしたい」という決意をピッチで示してくれるはず。MF小森田とのダブルボランチも練習でも過去に何度か試していることを考えれば不安はないだろう。

 対する徳島は、現在、2勝4分8敗で最下位に低迷しているが、その2勝のうちの1つが神戸から奪ったもの。神戸に対する苦手意識はなく、今季2度目の『海峡ダービー』で『9試合白星なし』の不名誉な状況にピリオドを打つ決意で乗り込んでくるに違いない。だが、『J1昇格』を明確なターゲットにとらえる神戸に、これ以上、黒星は許されない。それは、これから先、第3クール、第4クールと試合を重ねるごとに、互いを研究した中で試合が展開されることを踏まえても、この第1クール、第2クールでの足踏みが後々大きなダメージとなることも考えられるからだ。

 そのことを踏まえ「とにかく、結果を出さなければいけない。相手がどういう戦い方をしてくるのか、ではなく、個々がしっかりと役割を意識し、互いが確認し合いながら、『勝ち』を求めること。全員が同じ気持ちでピッチに立つことが大事」だと話すMF三浦キャプテンの言葉を体現できるのか。というより、その言葉を体現した先にしか勝利はない。

以上

2006.05.19 Reported by 高村美砂
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