5月21日(日) 2006 ヤマザキナビスコカップ
磐田 2 - 1 名古屋 (15:01/鴨池/7,041人)
得点者:'66 船谷圭祐(磐田)、'74 本田圭佑(名古屋)、'79 前田遼一(磐田)
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■特J!プレイヤー: 太田 吉彰選手(磐田)
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ハーフタイム時の気温が27度、湿度は50%。梅雨を通り越して初夏が急にやってきたような暑さの中、木曜日の問題点を修正して我慢強く戦った磐田が、勝ち点を10に伸ばして、準々決勝への切符をつかんだ。
磐田のスタメンは、木曜日の甲府戦とまったく同じ。対する名古屋は、3バックを採用して平均身長187.3cmの高い壁を築き、出場停止の金の代わりに山口がボランチに下がり、両アウトサイドは右が青山、左が本田。その前は中央で古賀がターゲットになり、右に中村、左に津田という形で臨んだ。
少しでも多く点差をつけて勝ちたい磐田としては、「立ち上がり20分までに点を取ってこいと言われていた」(太田)という言葉通り、開始0分に鈴木のパスから太田が右サイドを飛び出して惜しいクロスを入れるなど、攻めの姿勢を見せる。だが、名古屋が3ラインをコンパクトに保って前からプレッシャーをかけ、磐田に自由なパスワークを許さなかったため、完全に主導権を握ることができない。
ただ、名古屋の攻撃も、前線の古賀に長いボールを当てて、そのこぼれ球を周囲の選手が狙うというパターン以外に効果的な攻め手がなく、なかなかチャンスを作ることができない。
それでも磐田のほうは、15分と16分に前田がGKとDFラインの間に飛び出してヘディングシュートを放つが、ここではゴールにつながらず。名古屋のDFラインは、高さはあるが、このあたりのマークが甘く、それが後半の勝負どころでも現れた。
その後、磐田は37分に服部のオーバーラップから成岡が惜しいシュートを放ち、名古屋は相手DFのミスから山口がフリーで裏に抜け出すが、これもシュートを上に外してしまう。結局、前半は0-0で終了。磐田としては、点差を離して勝つことがむずかしい展開になってきた。
後半は、名古屋が大森を入れて4バックに変更。中盤はボランチを青山1枚にして、その前に吉村と山口という形に変えて、相手の中盤に対するマークをはっきりさせた。さらに6分には、負傷した青山に代えて藤田を早めに投入すると、彼のパスや藤田自身の飛び出しによって、名古屋の攻撃のバリエーションが増えてくる。磐田のほうも、10分に息の合ったコンビネーションを見せる名波と船谷を同時に投入。こちらも早めに手を打って攻撃を強化した。
暑さの影響でお互いに中盤のプレッシャーが緩んできたこともあって、両チームとも攻めの迫力が前半よりも増したが、それに対してDFラインの踏ん張りが利いたのは、磐田のほうだった。木曜の甲府戦では、相手の2列目からの飛び出しにうまく対応できなかったが、「この2日間でビデオをじっくり見て修正した。ボランチの菊地の運動量とか守備のセンスも光ったと思う」(大井)と、名古屋の2列目からの飛び出しにしっかりと対応し、危ない場面でもうまくオフサイドにかけて、きれいに裏をとられる場面はほとんど作られなかった。
そんな展開の中で先制したのは磐田。21分にリスタートから名波のパスを受けた船谷が、左サイドからゴールライン際をするするとドリブルしてゴールに迫り、中央に折り返すと見せかけて角度のないところからシュート。GK川島の股間を抜いて、先制ゴールを奪った。
磐田としては、ここからさらに畳み掛けて2点目、3点目を奪っていきたいところだったが、名古屋も集中が切れることはなく、バランスを保ちながらも同点ゴールを目指して攻め続ける。そして29分、中盤で藤田がきれいに相手のパスをカットし、そのままドリブルでカウンター攻撃。服部が上がっていたスペースをついて右サイドからフリーで上がってくる本田にパスを出し、そこから本田が中に入ってきっちり左足シュートを決めて同点に追いついた。
こうなると攻めるしかない磐田だが、終盤は右サイドの太田のスタミナが効いてくる。他の選手が暑さで足が止まってくる中、太田だけは精力的に何度も右サイドに飛び出していく。34分のカウンターの場面では、名波のサイドチェンジを太田が右サイドでフリーになって受け、狙いすました低いクロス。これに飛び込んだ前田が、左足で正確に右隅に決め、磐田が再びリードを奪った。名古屋の側から見れば、ここでも前田に対するマークが甘くなっていた。
ちょうどその時間帯に他会場でも動きがあり、そのまま状況が変わらなければ、1点差の勝利でも予選突破が決まるという情報を得た磐田ベンチは、35分に投入した中山には、攻めながらうまく時間を使うことを指示。そのまま逃げ切りモードに入って名古屋の反撃を抑えた磐田が、したたかに勝ち点3をつかみ、ナビスコカップ準々決勝進出を決めた。
以上
2006.05.21 Reported by 前島芳雄
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