5月24日(水)J2 第16節 徳島 vs 東京V(19:00KICK OFF/鳴門)
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Jリーグ1年目の昨季、長丁場の厳しい戦いの中で苦しんだ時期は何度もあった。そして、長らく勝ち星に恵まれないことも経験した。が、しかし、今ほどの苦しみを味わうのは初めてではないだろうか。補強したはずの守備はたびたび大量失点を喫し(3点以上奪われた試合はすでに5/昨季はシーズンで10)、逆に攻撃では昨季比較的少なかった完封されることが今季は多い(完封された試合はすでに8/昨季はシーズンで11)。その結果、順位は単独最下位となり、それを抜け出す糸口さえもチームはなかなか見つけられない…。
第6節の四国ダービーに敗れて以降、これまでにないほどの長く暗いトンネルへ迷い込んでしまった徳島。一刻も早く抜け出さなくては、早々とシーズンを諦めなければならない事態ともなりかねない。
その現状から脱出するためには、もう気持ちの切り替えしかないように思われる。もっと具体的に言うなら『開き直り』である。
確かに前節まで苦しい戦いが続いたことは事実だが、その悪いイメージを引きずっていてはいいプレーが出来るはずもない。ミスを恐れて臆病になってしまうことで、思い切ったプレーが影を潜めて無難な策に終始してしまい、それが悪循環となって敗戦への道を辿るように思われる。だからこそ、今さらもう後ろは振り返らず、今節での勝利だけを考えて戦いに臨むことが必要だ。そして、戦術面などの細かな修正ももちろんあるだろうが、それ以上に今は目の前の奪うべきゴールに向かってがむしゃらに前へと出ることこそが求められる。
実際、前節の神戸戦ではそれを裏付けるようなチームの姿が少しながら見られた。2点をリードされて迎えた後半、何かが吹っ切れたような攻勢を徳島は仕掛けた。中距離からでも積極的にシュートを放ち、また強引な突破で神戸DF陣を何度か慌てさせる場面も。あの姿は間違いなく現状からの脱出に通ずるものであるはずだ。
そして、悪い状況の中にも一筋の明るい光が差し込んだことを忘れてはならない。
それは、ケガで離脱していた片岡の戦列復帰である。前節の神戸戦、途中投入ではあったが開幕戦以来となる出場を果たし、随所で持ち味のドリブル突破を披露。まだトップコンディションとは言えないが、そのプレーがチームの大きな力となることを十分に示してくれた。さらに、キャプテンでありムードメーカー的な役割も果たす彼には、チームのメンタル面の立て直しにも期待がかかる。彼がしっかりと先頭に立ち引っ張りさえすれば、チームもきっと顔を上げ、戦う勇気を再び得ることだろう。
しかしながら、今節対する東京Vも簡単には勝利を譲れない状況にある。順位では6位につけているものの、ここ4試合では勝利を挙げておらず、思うように勝ち点を伸ばせていない。今季の目標である『J1復帰』を達成するためにはこれ以上の足踏みは許されないところだろう。特筆すべき働きを見せている強力2トップのバジーリオと平本を中心に、アウェイとは言え死にものぐるいで徳島に襲いかかるに違いない。
今季開幕戦で顔を合わせた時は、怒濤の4ゴールを奪った東京Vに軍配が上がっている。とは言え、前にも書いた通り、徳島はそんな悪いイメージを引きずる必要もない。あくまで今節の一戦だけを考え、勝利をもぎ取るために開き直って思い切ったプレーを展開するのみだ。
以上
2005.05.23 Reported by 松下英樹
J’s GOALニュース
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