■日本代表　国際親善試合
5月30日（火）20：30（日本時間5月31日 03：30）／ドイツ・レバークーゼン
ドイツ代表 2-2 日本代表
得点者：'57 高原 直泰（日本）、'65 高原 直泰（日本）、'75 クローゼ（ドイツ）、'80 シュバインシュタイガー（ドイツ）


●高原直泰選手（ハンブルガーSV）
「最初の時は相手に勢いがあって、そこを耐えてリズムをつかめた。1点目は前半から狙った通り、うまいタイミングで裏に抜けた。前半からヤナギさんと動いて狙っていた。もう1回ハーフタイムに修正してうまく決められた。シュートを浮かした？　シュートを打つ前にGKが滑っていたのが見えた。冷静に動きを見ることができた。ドイツ相手？　体が強いけど、日本のヨコの動きとか、ボールのないところの動きに反応できていない。お互いに意識しながらやった。繰り返し繰り返しやっていこうとした。
　裏を狙った？　裏は簡単に突ける。でもディフェンスラインから裏に放り込むだけじゃダメ。中盤のあたりにスペースがあるから、相手のところでボールを受けて顔を出してから裏に入るようにしようと思っていた。2日前の紅白戦の時は疲れていたし、今は体の状態も上がっている。本当は勝ちたかったけど、成果のあるゲームができた。2-0の状態から追いつかれたのが課題。自分も要らないファウルからFKを与えてしまったし」

●宮本恒靖選手（G大阪）
「2-2？　勝たなきゃね。2-0だったし。勝ったらもっと弾みがつくはずだった。今日は相手も攻めに出てくるだろうし、下がらないようにした。1点目を取られた場面？　ちょっと引っ張られたりしたけど…。FKだったしクリアしなければいけなかった。2失点目？　2-2で終わるんじゃなくて、3点目をしっかり取りに行って突き放す気持ちで戦うことが大事だった。それでもやりたいことはやれた部分もあるし、2-0まで行ったところは自信になる。FKを与えるのがよくない。ファウルをしないことをチームとして徹底する必要がある」

●中村俊輔選手（セルティック）
「相手がでかいね。ドイツは4-4-2だったけど、このシステムだと中盤にいい選手が多くてボールを回してくる。自分たちは3-5-2は引いて戦うゲーム展開になる。我慢して守ってボールを取って、少ないタッチ数をゴールを狙う形だね。ムリして回しても4-4-2は選手がいいから勝てない。このやり方のイメージで今日はできたと思う。2-0のところまではよかった。意識も同じだったし。大黒が入ってきたらなるべく使うとか、そういう意識をみんなで喋った。セットプレーでやられた場面は、ツネさんが「あのFKは凌ぐのが先だ。全員下がれ。マークがいなくてもスペースを見ろ」と言っていた。フリーマンを中に置くとかそこまで徹底しないといけない」

●中田英寿選手（ボルトン）
「2-2で結果は残念だったけど、内容は十分だった。できた部分もあったけど、反省もあった。できた部分？　見ての通りです。中盤でパス回しをさせてファウルを与えてしまったことは課題。でも早めの攻撃ができて、2点目は特によかった。初めてこのチームの試合でいい試合をした。よかった。反省点はセットプレーの守備。これで全てがいいとはいえない。細かいことを反省しつつ修正するしかない」

●駒野友一選手（広島）
「課題もあったが、積極的に行けた。相手のサイドバックの裏が結構空いていたので、後半はサイドチェンジを高い位置でもらえるように走った。それでチャンスができた。攻撃面では手ごたえがあったと思う。こういう世界を相手にした試合は、もう少しフィジカル面でガツガツ行かないといけない。ファーストディフェンスを早くして、粘り強く守備をすることが課題。最初は少し緊張したけど、後半はまあまあだった」

●福西崇史選手（磐田）
「相手のプレッシャーが厳しかったけど、自分たちのリズムでやれる時間があった。いい攻撃ができた。課題はセットプレーの守り方。ヒデとのバランスに関しては意識してやっていた。片方がスペースを埋めて片方が飛び出す形もできた。中村が引いてくる場面が多かった？　厳しいマークにあってて引いてきた時も自分かヒデのどっちかが飛び出す形ができれば、厚みも持てる。もっといい攻めができると思う」

●柳沢敦選手（鹿島）
「1点目？　前半からタイミングよく抜け出す場面が多かった。そういう中の1本で確実に点を取れた。僕自身、チャンスがあったが、決められなくて残念。紅白戦でうまくいかなかったことも結構出来たと思う」


以上

2006.5.31 Reported by 元川悦子