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【日本 vs オーストラリア:プレビュー】ジーコジャパンの成否を占う決戦の日到来。初戦勝利のカギは堅守と創造性ある攻め(06.06.12)

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■日本代表 2006 FIFAワールドカップTM グループF

2006年6月12日15:00(日本時間 同日22:00)/ドイツ・カイザースラウテルン
日本代表 vs オーストラリア代表
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 2006年6月12日。ジーコジャパン4年間の集大成となる、2006年ドイツワールドカップ初戦のの日がとうとうやってきた。

 98年フランス、2002年日韓と2度の落選を経て、8年がかりで世界舞台を踏むエース・中村俊輔(セルティック)は「ここまでいろいろあったけど、こういう大きな試合にスタメンで出られるのは難しいこと。いい番号でプレッシャーもかかるけど、自分はそれをずっと守ってきた。だからこそ明日は楽しんで持っているものを全部出せるようにしたい」と静かに語り、肺動脈血栓塞栓症で4年前のワールドカップを棒に振った高原直泰(ハンブルガーSV)は「4年前どうのこうのは関係ない。自分の持っているものを出すだけ」と強気に言った。

 そしてチームを率いてきたジーコ監督は「監督として初めてワールドカップを迎える今の心境は正直、幸せだ。4年間チームを指揮することを全うでき、予選を勝ち抜いて本大会出場権を得たのは素晴らしい。明日は自分たちが目指してきた高いものを出し切ってほしい」と清々しい表情で語った。

 それぞれの思いを1つにして彼らは最終決戦に挑む。宿敵とは今後アジアで一緒に本大会出場枠を争う間柄。未来の覇権を争ううえでも絶対に負けられない。

 9日に開幕した大会も4日目に突入。日本代表は12日15時からカイザースラウテルンの「フリッツ・ワルター・シュタディオン」でオーストラリアと激突する。

 キャンプ地・ボンでの2週間の調整を経て10日夜、決戦の地へ乗り込んだ日本代表。ジーコ監督はここへきて過去にやったことのない相手を想定した細かい守備戦術の確認を行うなど、最大限の用意周到さを見せた。

 11日には試合会場で試合前最後のトレーニングを実施。選手たちはスタジアムの芝の感触などを確かめた。気になるのは最近の日ざしの強さ。坪井慶介(浦和)も「スタジアム内で光って反射するところが4ヶ所あった。本番では気をつけないといけない」とコメント。あらゆることに気を配っていた。

 前日練習ではいつも通りのアップや攻撃のビルドアップからのクロス&シュート、ハーフコートでのミニゲームなどが行われた。スタメン組に入ったのは、DF坪井(浦和)、宮本恒靖(G大阪)、中澤佑二(横浜FM)、右サイド・駒野友一(広島)、左サイド・三都主アレサンドロ(浦和)、ボランチ・福西崇史(磐田)、中田英寿(ボルトン)、トップ下・中村俊輔(セルティック)、FW高原直泰(ハンブルガーSV)、柳沢敦(鹿島)。これにGK練習をしていた川口能活(磐田)を加えたこの11人が大舞台で先発することになる。右足太もも裏痛で3日前まで別メニューを強いられたいた柳沢の動きは軽快そのもの。プレーには全く問題はなさそうだ。

 1時間のトレーニングでは、中田英が川口相手にミドルシュートを10分ほど行うシーンが見られた。「今大会使うボールは変化が多いんで、ミドルシュートと打てばチャンスになる」とこれまで以上に積極的にゴールを狙うことを宣言した。思い起こせば2001年6月のコンフェデレーションズカップ(日本)で土砂降りの中、オーストラリアを下す豪快なFKを叩き込んだのが彼だった。そんないいイメージを再び呼び起こしてもらいたい。

 選手たちの中でオーストラリア対策は万全なようだ。「自分たちにとっては相手の単純な攻撃が一番怖い。高い選手に競られてこぼれて、そのまま行かれる形。オーストラリアはそんな攻撃をしてくる。一発で跳ね返せればいいけどそれも難しい。セカンドボールをいかに素早く拾うかが大事。そこにこだわっていきたい」と高原が言えば、中村も「相手が3枚か4枚か分からないし、1トップで来ることしか分からないけど、まずやらなきゃいけないのはビドゥカ(ミドルスブラ)の周りを抑えること。自分たちは組織力を出すのはもちろんだけど、創造性と個人技で見せられればいい」と勝負どころを明確にした。

 知将・ヒディング監督率いるオーストラリアは確かに強い。ビドゥカやキューウェル(リバプール)など世界屈指のトップ選手も多く、サイド攻撃と空中戦の鋭さは決して侮れない。日本は以前から守備に不安材料があり、パワー勝負になったら間違いなく相手が勝つだろう。だからこそ、彼らのパワフルな攻めを確実に封じ、自分たちに有利な展開に持って行きたい。中盤のイマジネーションやボールキープ力は明らかに日本の方が上なのだ。「相手はダイナミックなプレーが多いけど、こっちの細かい動きやアジリティ(敏捷性)にはついてこれない」とスコットランドでフィジカルを前面に押し出したサッカーを体験してきた中村も太鼓判を押していた。しかもワールドカップ3回目の日本に対し、相手選手は本大会の怖さを知らない。その経験値も上回っている。そんな長所に自信を持ち、日本らしいサッカーを存分に出せれば、勝機は必ず見出せるはずだ。

 さまざまなトライを4年間積み重ねてここまで来たのだ。あとはジーコ監督と選手たちの力を信じるしかない。とにかく悔いのないゲームをして、勝ち点3を奪ってほしい。日本中がそう強く願っている。


2006.6.11 Reported by 元川悦子
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