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【J2:第22節 徳島 vs 柏 レポート】首位・柏から大金星を挙げた徳島。勝利への執念に勝り、「勝ち点3」以上の価値ある1勝。(06.06.17)

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6月17日(土) 2006 J2リーグ戦 第22節
徳島 1 - 0 柏 (14:04/鳴門/2,028人)
得点者:'33 玉乃淳(徳島)
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後半ロスタイム、徳島は絶体絶命の場面を迎える。GK島津の遅延行為により柏に与えられたペナルティエリア内での間接FK。試合終了を目前に思わぬ形で大ピンチを迎えた徳島の選手たちからは明らかに限界を超えた疲労が感じられた・・・。

しかし、徳島の凄まじい勝利への執念は最後まで途切れることはなかった。このピンチも選手たちが体を投げ出した勇敢な守備で凌ぎ切り、とうとう首位・柏から大金星となる勝利をもぎ取った。

徳島はこの一戦に奇策とも言える布陣で臨む。前節までボランチを務めていた秋葉をセンターバックに、そして逆に前節にはDFラインを構成していた挽地と石田をボランチへと起用。加えて、秋葉の相棒には久々の出場となる天羽を抜擢した。

すると、この布陣が前半も立ち上がりから機能を見せる。経験豊かな秋葉が見事なポジショニングとコーチングでDFラインを統率し組織的な守備を披露すれば、天羽とボランチ挽地が柏の攻撃の柱であるフランサとディエゴを厳しくチェック。前回対戦で振り回されたことが嘘のようにこのブラジル人コンビも抑え込んだ。

また、この落ち着いた守備で試合のリズムを引き寄せた徳島は攻撃でもいい形を創り出す。奪ったボールを早いタイミングでトップの羽地へ預けると、それを石田や玉乃が絶妙の距離でサポート。手数をかけないシンプルなカウンターアタックからたびたび柏ゴールを脅かした。

そして、その積極性溢れる戦いが呼び込んだのか、この日はツキも徳島に味方する。33分、FKからのクロスボールに飛び込んだ大島が出足の遅れた柏DF・小林(祐)に引き倒され、願ってもないPKを獲得。しかも、一度は羽地がGK南の好セーブにキックを阻まれるも、その南の動き出しが一瞬早かったことによってやり直しとなり、今度は変わってキッカーに登場した玉乃がきっちりとこれを沈めた。

徳島にとっては喉から手が出るほど欲しかった先制点。しかも内容が充実している中での得点だっただけに、これで選手たちの勇気がよりいっそう大きなものとなったのは間違いない。

ただ、パーフェクトとも言える試合運びで前半にリードを奪った徳島も、後半は一転して守勢に追い込まれてしまう。柏・石崎監督が投入したFWドゥンビアにスピードにかき回され、それによって著しく体力も消耗させられた。さらに、柏がヘディングのめっぽう強い岡山を前線に参加させてのパワープレーにでると、徳島はゴール前でいわゆる釘付け状態に。セカンドボールを繰り返し拾われ、左右からのクロスで幾度となく危ない場面を迎えた。

しかし、そのような状況になろうとも、勝利への執念が徳島の選手たちの足を動かし続けた。さすがに前半のようなコート全体でのプレスはかけられないものの、要所では全員が体を寄せる粘り強い守りで柏の猛攻に応戦。『あわや』というシュートを打たれても、それはGK島津が再三の好セーブで防ぎ続けた。

こうして、冒頭に述べた最後の大ピンチでも失点を許さなかった徳島が、柏を完封し、前回対戦のリベンジも果たす大きな大きな勝利を掴んだ。試合後の田中監督の「いいゲームをしながら結果が出ていなかったので、今日は結果を出してくれたことを本当に喜んでいる」というコメントもまさしく心からの言葉であったに違いない。そして何より、「前回敗れているので何としても勝ちたかった」と話した島津をはじめ徳島の選手たちの達成感溢れる表情は非常に印象深いものであった。

対して敗れた柏は、リカルジーニョの欠場が響いたことは否めない。中盤の大黒柱を欠いたことで立ち上がりからチグハグさが目立ち、そこを突かれる形で徳島に先に主導権を握られたことが敗戦を招いた最大の要因のように思われる。まだまだ続く長いリーグ戦を考えると、こういう事態の時にもチームが変わらない力を発揮できなければ、現在首位とは言え目標とするJ1復帰も楽観視は出来ないだろう。

徳島と柏。現時点では順位が大きく違う立場での対戦になったが、両チームの選手達が非常に白熱した戦いを見せてくれたことを最後に付け加えたい。


2006.06.17 Reported by 松下英樹
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