6月17日(土) 2006 J2リーグ戦 第22節
草津 2 - 1 愛媛 (14:04/群馬陸/2,590人)
得点者:'2 田中俊也(愛媛)、'44 吉本淳(草津)、'53 島田裕介(草津)
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一つのゴールが草津を甦らせた。
愛媛の1点リードで迎えた前半終了間際のロスタイム。草津は左サイドでミドルレンジのFKを得る。キッカーはFKのスペシャリスト島田。その左足から放たれたボールはニアサイドで待っていた吉本へ。吉本が迷いなく頭を振り切ったシュートはそのままゴールへと吸い込まれた。吉本の同点弾によって、劣勢だったチームは息を吹き返す。
前半は愛媛のリズムだった。キックオフからわずか2分。草津はいきなり1点のビハインドを背負うことになる。草津はDFラインが落ち着く間もなく、センタリングからのクリアミスを愛媛・田中に豪快に決められる。「立ち上がりにミスから失点してしまい、リズムが狂ってしまった」(齋藤)。
気を取り直してゲームに戻った草津だが、愛媛のサイド攻撃を封じるために選択した4−3−3の布陣が裏目に出てしまう。前がかりになる草津は、全体が大きく間延び、DFからFWにロングボールを出してはセカンドボールを拾われカウンターを喰らう。サイド攻撃を封じるはずが中盤の人数が少なく、愛媛の濱岡、高萩の両サイドに時間とスペースを与えていた。「サイドバックの前が空いてしまい、キツかった」と尾本。
ペースをつかんだ愛媛は38分に田中、39分に永冨が決定機を迎えるが、これを決められなかったことが結果に最後まで響くことになる。そして、吉本が「前半で追いついたことが大きい」と振り返った値千金の同点ゴールが生まれることになる。
前半を同点で折り返した草津は後半、システムを3−5−2の基本布陣に変更。すると、ゲームのリズムは一転して草津へ。中盤のプレスが面白いようにハマり、愛媛に時間を与えない。そして53分、草津は愛媛の左サイド深くで、角度のないFK。キッカーはもちろん島田。「W杯のオランダ戦で同じような位置からの場面があり、それをイメージして狙ってみた」(島田)。FKは島田の思惑どおりに混戦をすり抜けてゴールに突き刺さる。「前を横切られてボールが見えなかった」とGK川北。勢いに乗った草津が再びセットプレーから逆転に成功する。
愛媛は80分過ぎから前線にボールを放り込みゴール前に運ぶが無念のホイッスル。試合後に濱岡は「ボールを動かせなければサッカーにならない。カウンターだけのサッカーには限界がある。すぐにはできないけど、意識してやっていかないとチームが成長しない」と課題を口にした。愛媛はここ6試合で1勝5敗と、第1クールの勢いは消えた。今、J2の壁にぶつかっている。
JFLからのライバル同士の対戦は、1年先にJ2に昇格した草津が意地を見せる形で、その幕を閉じた。この結果、草津は最下位ながらも勝ち点で愛媛と並んだ。もし負けていたら他クラブから突き放され、最下位の泥沼が待っていただけに、今節の勝利は大きい。「前半0で終わっていたら、システムを変更しても効かなかっただろう」と植木監督。窮地に追い込まれていた草津は、吉本が挙げた起死回生ゴールによって崖っぷちから這い上がった。最下位脱出のザイルは手の届くところにある。
以上
2006.06.17 Reported by 伊藤寿学
J’s GOALニュース
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