今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第27節 札幌 vs 柏 レポート】チーム全体の守備が機能した札幌がホームで柏を撃破。後半戦を白星スタート。(06.07.13)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
7月12日(水) 2006 J2リーグ戦 第27節
札幌 2 - 1 柏 (19:04/札幌厚別/6,943人)
得点者:'7 石井謙伍(札幌)、'21 小林亮(柏)、'40 フッキ(札幌)
----------

この日の札幌市内は雨の予報があったものの、その雨は午前中まで。キックオフ時の天候は湿度こそ84%あったものの、気温は21.4度。厚別特有の風もこの日はそれほど感じられず、暑くもなく、肌寒くもなく。試合観戦のしやすいコンディションだったように感じる。そして首位・柏を厚別に迎えるとあって、札幌サポーターが試合前から懸命に声を張り上げ、時計の針が19時に近づくにつれスタジアムの緊張感は徐々に高まっていった。

アウェイの柏は3バック。登録上はDFが4人となっているが、落合を中央に置き右に小林祐、左に長身の岡山という最終ラインである。前節の横浜FC戦で3バックに切り替え、「前節の守備が上手くいっていたので」(石崎監督)という理由から中3日のこの試合でも3−5−2のシステムで挑んだ。平山、小林亮の左右ウイングバックが高めの位置に張り出し、インサイドではリカルジーニョ、ディエゴというブラジル人が自由に動き回る。中盤の底でプレーする山根がパスを配球し、バリエーションに富んだ攻撃を試みていた。

だが、この日は札幌のチームとしての守備が機能していた。柏が最終ラインでボールを持つと、ツートップのフッキと石井、トップ下の砂川が中央のパスコースを消し、くさびのボールを入れさせない。中盤でも「リカルジーニョとディエゴのパス交換を抑えるように指示されていた」という金子、西嶋の守備的MFがこのエリアでもパスコースを閉じた。そのため柏はサイドへ展開することで攻撃を組み立てようとしたが、ここでのパスに精度を欠いたために手詰まりになる場面が目立っていた。北嶋、李のツートップに大きな動きがあればロングボールに起点を求めることもできたのだろうが、彼ら動き出しが足りず苦戦した感は否めない。

札幌が2−1とリードして折り返した後半、フッキがこの日2枚目の警告を受けて退場となる。これで札幌は苦しくなると思われたが、ここからチーム全体が粘りを見せる。退場となったのがFWの選手だったため即時の選手交代をする必要がなかったこと、1点リードしていることといった不幸中の幸いもあったのだが、「非常に高い集中力を持ってゲームをやっていた。勝ちたいという気持ちが出ていた」と柳下監督が自チームを評価したように、1人少なくなってからの札幌は最終ラインがしっかりとポジションを取り、中盤の選手も足を止めなかった。金子に至っては、終盤になるにつれて動きのスピードが増していた感もあるほど。その金子はフッキが退場してからはポジションを若干高め、砂川に代わって投入された上里とともに前方からの積極的な守備で柏に流れを与えなかった。

柏は74分に大谷を投入して4バックに変更するも、なかなかチャンスをつかめない。そして長身DFの岡山を前線に上げるパワープレーを挑み、鋭いクロスを持つサイドアタッカーの佐藤を投入。ゲーム終盤は、1点を追う柏が札幌守備陣に猛烈な圧力をかける、見応えのある展開となった。
だが、ここでも札幌が落ち着いた守備を見せる。前線に投入されたFWの中山を中心に、正確なロングキックをあげさせないように相手ボール保持者にプレッシャーをかける。そのうえで最終ラインを押し上げ、オフサイドラインを高く保つことで柏攻撃陣をゴールから遠ざけた。
そして、タイムアップ。危ない場面はもちろんいくつもあったが、90分を通してみれば札幌の戦略的な守備が上手く機能した試合だったと言える。

後半戦最初の試合を白星で飾るという幸先の良い再スタートを切った札幌にあえて課題を示すならば、柏に数多くのコーナーキックを与えてしまった部分だ。「相手のセットプレーに注意しなければならなかったのだが、それを簡単に与えてしまっていた」と柳下監督も指摘したように、前回の対戦ではコーナーキックからの失点で敗れたにも関わらず、この日は10本ものコーナーキックを与えてしまっていた。特に右サイドからのキックを担当していた平山は、GKの林がギリギリ飛び出すことのできないエリアへの好キックを何本も供給していたため、そのうちのひとつでも得点につながっていたならば、結果はどうなっていたかわからない。こうしたゲームマネジメントの部分が、今後の札幌にとっての重要な課題となるだろう。

とはいえ、首位の柏から奪った勝ち点3の持つ意味は大きいはず。勢いがつくだろうし、自信にもなるはず。今後の札幌の戦いぶりには、ぜひとも注目したい。次節は九州に飛んで、鳥栖との対戦となる。

以上

2006.07.13 Reported by 斉藤宏則
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着