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【J2:第28節 鳥栖 vs 札幌 プレビュー】チーム力が上がっている同士の戦い。組織力の札幌をつなぐサッカーに進化を見せる鳥栖が迎え撃つ。(06.07.16)

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7月16日(日)J2 第28節 鳥栖 vs 札幌(19:00KICK OFF/鳥栖)
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-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
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世界でも類を見ないほどの過酷なシーズンを戦うJリーグDivision2。鳥栖は、前節から三廻り目の対戦に入っている。

他チームの戦い方も把握でき、自らの戦い方も固まっている。現在の順位は関係なく目指すところは一つ、限られたチームにしか与えられない昇格枠を争うことである。そのためには、コンディション管理が大きな要因となることは、周知のことであり、ピッチに立つ選手だけでなく、チーム全員が目標に向けて一致団結することが肝要である。

前節の鳥栖は、2位につける横浜FC相手に最少得点差で敗れてしまった。しかし、チーム全体には上位相手で『致し方ない』というような雰囲気は一切ない。勝ち点3を逃した悔しさだけが、練習場に張り詰めている。裏を返せば、チーム全体が自信に溢れていることの現われでもある。

今季の鳥栖の選手起用は、『その時に一番調子がいい選手』(鳥栖/松本監督)をピッチに送り出している。横浜FC戦では、前々節から4名のスターティングメンバーを入れ替えて臨んだ。誰が送り出されても、今季標榜しているつなぐサッカーは変わらない。ポゼッションも高く、度々横浜FCゴールを脅かした。
その中でもC大阪から復帰してきた宮原の存在は大きかった。尹と共に攻撃の起点となるパスを通せば、ゴール前のスペースを見つけては、果敢に飛び込んでいく。今までのサッカーがさらに進化していることを見せ付けてくれた。守備においても、素早い寄せが随所に見られ、『今日のミスはあの失点シーンだけ』(同)と一定の評価を下していた。

今節対戦する札幌は、前節首位柏を破り勢いに乗る。特に柏の攻撃を前線からのプレッシャーと中盤でのパスコースを消す動きで1失点に封じ込んだ。集中力が高く、流れを柏に渡すことなく寄り切ってしまった。開始7分に石井が先制点をあげると、フッキの積極的なボール運びや砂川らの飛び出しなどが目立つようになり、終始札幌のペースで試合が運ばれた。

この両チームに言えることは、組織的に守備が機能し、得意とする攻撃の形に持ち込むことが出来ているということである。どちらかが、流れとペースを掴んでしまうとそれを崩すことは容易いことではない。そのためにコンディション調整とチーム力の結束が図られている。

移動の無いホーム戦を迎える鳥栖は、コンディション作りに置いては分がある。札幌は長距離移動のハンディは否めない。鳥栖は、宮原の加入で中盤の選手層が厚くなった。セットプレーを任せることが出来る濱田やスピードのある山城・廣瀬ら若手の起用も考えられる。攻撃の中心には得点順位トップを走る新居がいる。ボールを貯めることが出来る山口と組むと前線の高いところで勝負できる。鈴木と組めば、スピードが生きる。相手に合わせて、最強の布陣を引くことが出来るようになった鳥栖に目が離せない。
対して札幌は、チーム得点王のフッキが出場停止で格落ちしてしまう。ここでもハンディを背負っている。ここはどのような手を打ってくるのか柳下監督の采配に期待したい。

対戦戦績は鳥栖の1分け1敗。開幕戦ではフッキにFKを決められ惜敗した。第16節では、先行するも残りわずかなところで追いつかれて勝ち点を分け合った。しかし、過去の2戦の時と比べ物にならないくらいに形が出来てきている。今節も熱いナイター戦になりそうだ。

サッカーの試合は、キックオフのホイッスルで始まるのではない。前節の終了のホイッスルと共に次節の戦いが始まっている。

以上

2006.07.14 Reported by サカクラゲン
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