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【J2:第28節 柏 vs 神戸 レポート】セットプレーでの先制点から3-0と完勝!柏が10戦負けなしの神戸をストップ!(06.07.17)

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7月16日(日) 2006 J2リーグ戦 第28節
柏 3 - 0 神戸 (19:04/柏/9,225人)
得点者:'15 リカルジーニョ(柏)、'44 李忠成(柏)、'54 リカルジーニョ(柏)
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第2クールだけの順位表を見ると勝点25を取り首位を記録して調子を上げている3位の神戸を、第3クール初戦(vs札幌・厚別)を黒星でスタートしてしまった柏がホームに迎えた。
日立柏サッカー場でのホーム戦は、第21節の因縁の対決vs東京V戦を大勝して以来の5週間ぶり。そんな聖地での善戦の記憶が蘇り、今節への期待がキックオフ前のサポーターの大きな大きな声援からもヒシヒシと伝わってきた。

第2クール最終戦、2位・横浜FCに逆転勝利した一戦で試した3バックで前節も戦い、再び課題であった「立ち上がりの失点」を許してしまった柏。今節の布陣は「以前から大谷・山根をダブルボランチで組ませたかった(石崎監督)」という4‐2‐3‐1。
「いい選手を入れていったら1トップになってしまった」と試合後の石崎監督は笑って話していたが、今季7得点の神戸右サイドMF朴への対策として最終ライン左にDF小林(祐)が入った。センターバックにはDF岡山と、23節以来のスタメンとなるDF鎌田、右サイドには小林(亮)の4バック。膝に違和感のあるFW北嶋と、左内転筋痛のFWフランサが大事を取って今節を回避したこともあり、1トップは横浜FC戦で2ゴールをあげたFW李忠成で挑んだ。

対する神戸は柏がケアしていたMF朴は怪我のためにメンバー入りせず。2試合ぶりの出場となるDFトーメがセンターバックに復帰し、左からDF坪内、河本、トーメ、北本。攻撃に同じく2試合ぶりの復帰となるFW三浦とFW近藤、FW平瀬という4‐3‐3で10戦負けなしの記録を伸ばそうと戦いに向かった。だが、気温26度・湿度87%というかなりの蒸し暑さの中、多くの決定機を作りゲームを動かしていったのは、ホームゲームでは7戦負けなしの柏だった。

前半15分、FW李忠成がDFトーメのファウルで得たFK。MFリカルジーニョが蹴った低目に伸びたボールが、そのままゴール右端に吸い込まれた先制点がチームを勢いづけた。「先制点を取れると相手が前へ出てくるので、李・ディエゴ・リカルジーニョの力が生かせた」とMF大谷が語ったように、その後も攻守のバランスもよく積極的な展開で柏がリード。
追加点は、前半44分にMF谷澤のドリブル突破をDFトーメが止めてイエローカード(2回目の警告で退場)。ここで得たFKでディエゴからのボールをFW李忠成がヘディングで見事にゴール。ハーフタイムはサポーターの『李忠成』コールで盛り上がり熱を増した。

「立ち上がりの失点」「ロスタイムの失点」などの課題を克服し、2点リード。さらに、数的有利にもなった柏は、後半9分にリカルジーニョからディエゴに渡ったボールを再び受けたリカルジーニョが中央から右足でシュートを決めて3‐0と快勝。「17節vs愛媛以来の久々の無失点でうれしい(DF小林亮)」と、精根使い果たして「今日は走り回りました(MF谷澤)」という表情の柏イレブンからも安堵の笑顔が見られた。
一方の神戸は、「相手に良い立ち上がりを許してしまい、セットプレーからの2失点ががっかりだった」とバクスター監督が肩を落としたように「キックオフ直後にシュートを打たれてパニックとなり、誰がどう修正するのかの共通意識を持てなかった(DF坪内)」まま、勝てば2位に上がれたチャンスを落としてしまった。

次節は試合予定がなく、10日後のホーム戦(7/26vs徳島)となる柏。今節の完勝で思い出した開幕当初の「強気でプレスをかけていけるサッカー(MF大谷)」を、手応えを掴んだ新たなフォーメションと共に魅せてくれる第3クールを期待したい。
メインスタンドのサポーターもがスタンディングオベーションで盛り上がる試合後の勝利ダンスを観ながら、期待はより強まる夜だった。


以上

2006.07.17 Reported by 脇本カオル
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