今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第13節 名古屋 vs 広島 プレビュー】両チームとも『生まれ変わった』ところを見せられるか?3-5-2の対決は、中盤の攻守がカギを握る!(06.07.18)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
7月19日(水)J1 第13節 名古屋 vs 広島(19:00KICK OFF/瑞穂陸)
-いよいよJ1本格再開!スタジアムへGO!!〜選手からのメッセージ【その1】 【その2】 【その3】-
-ゲームサマリーはこちら-
-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
-勝敗予想ゲームも再開!7/19(水)19:00締め切り!狙えスタートダッシュ!-
----------

名古屋13位、広島15位と低迷した中断期前。広島は監督の交代劇までに発展し、4年前に味わったJ2落ちの屈辱を二度と繰り返したくないという危機感がにじみ出ている。対する名古屋も、危機感を募らせたのは同じ。中断期に行われたオランダキャンプでは、本格的に3-5-2のシステムに移行。ゲンクなどのチーム4チームと練習試合を組み、それなりに満足する結果を得た。

そんな中で注目すべきは、名古屋の中盤。とりわけ、両サイドと中央に横並びとなる4人が攻撃のカギを握ると言っていい。この4人、左サイドに本田、右サイドは大森か中村、中央は金と山口が有力だが、中でも本田、山口、金は、キャンプ前から好調をキープ。攻撃的サッカーの柱として、キャンプを含む中断期の練習試合では、動きも良く、ゴールやアシストで結果を出している。この4人がサイドチェンジや前戦への飛び出しなど、動きに変化を加えることで、前戦に多くのスペースが生まれる。そこへ、玉田のスピードを活かした突破、豊田のポストプレーなどが絡み合い、より多くのチャンスを作る。フェルフォーセン監督の狙いは、前線のスペースにあり、3-5-2の新システムでは、これがより多く作られ、攻撃のオプションが増えることが最大のポイントだと見ることができる。ここがうまく機能していけば、得点力不足も解消されるはずだ。

また、守備でも中盤は重要になる。おそらく吉村がワンボランチとなるのだが、中央の金と山口でトライアングルを作り、早い段階で相手の攻撃の芽を摘む。このトライアングルを大きくすることで、カウンターのリスクを減らせるというのがフェルフォーセン監督の理論だ。ここでの攻守の切り替えも、名古屋の勝負を左右する大きなポイントとなるだろう。

さらに、3バックは、中断期前はケガで出場機会のなかったスピラールがようやくリーグ戦で実力を発揮するときがきた。彼がCBで守備を牽引し、右はケガでキャンプに参加できなかった古賀が戻ってきそう。そして左は増川。大型DF3人が堅守に磨きをかける。しかもこの3人、いずれもセットプレーでの得点も期待され、ゴールへのオプションが、さらに増えたことも付け加えるべきだろう。

対する広島は、3-5-2のシステムで、ペトロヴィッチ新監督の掲げる「動きのある攻撃サッカー」が構築されつつある。その中心となるのは、最後まで日本代表のFW争いを演じ、日本人得点ランク2位(全体では7位)の佐藤寿人。そして、昨年途中まで名古屋に在籍していたウェズレイの2トップだ。中断期でもその得点力は衰えず、絶好調。トップ下の一角に、森崎兄弟が揃ったことで、さらに爆発力が増すだろう。名古屋の選手としては、ウェズレイのシュート力の恐ろしさを知っているだけに、絶対に打たれたくないはず。かといって佐藤寿人のスピードも放ってはおけない。名古屋にとっては嫌な2トップの存在だが、広島にとっては、マークが甘くなるMF陣の攻撃が活性化され、チャンスを作るアドバンテージになると言える。2列目やサイドからのシュートがゴールにつながる可能性が高くなるだろう。

しかし、守備陣にはナーバスな問題も浮上。14日にDFジニーニョのパルメイラス(ブラジル)完全移籍が決定。小村がケガで戦線離脱しているだけに、この移籍は痛いだろう。3バックの一角にはワールドカップで活躍した駒野もいるが、主力の抜けたDF陣としては、まさに踏ん張りどころとなる、厳しい初戦となるだろう。

システム変更で低迷を脱出する方向性が見えた名古屋。ペトロヴィッチ新監督の下、攻撃的サッカーを身に付けた広島。それぞれ生まれ変わったサッカーを見せられるか? この再開後初戦の内容と結果は、今後に大きく影響されるはず。両チームのサポーターにとっては、一瞬たりとも目を離せない一戦となるに違いない。

以上

2006.07.18 Reported by 茂木美佐子
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/15(月) 00:00 ハイライト:FC大阪vs宮崎【J2昇格プレーオフ 決勝】