7月19日(水) 2006 J1リーグ戦 第13節
新潟 2 - 1 浦和 (19:04/新潟ス/38,592人)
得点者:'12 エジミウソン(新潟)、'70 シルビーニョ(新潟)、'85 山田暢久(浦和)
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新潟が浦和に2対1で競り勝った。J1昇格後、浦和からリーグ戦初勝利を挙げた。右膝靱帯損傷から復帰したFWエジミウソンが12分に先制ゴール。70分にはシルビーニョが2点目を決め、その後は浦和の猛攻をしのいだ。浦和は16本のシュートを放つが決め手を欠いた。右足関節脱臼骨折から復活したFW田中達也のフル出場が収穫だった。
正面スタンド前で、エジミウソンがゆりかごのパフォーマンスをみせた。ルイーザ夫人が第二子を身ごもっている。チームのスタッフにも出産などのおめでたが続いた。その祝福と、周囲への感謝、そして自らの復活をホームの大観衆にアピールした。
久しぶりに新潟スタジアムのピッチで振り抜いた右足が、ゴールを奪った。12分、三田光の右からのクロスのこぼれ球が目の前に転がった。とらえたボールは左のポストにぶつかる。その後、右サイドに転がりながらゴールマウスに収まった。「チームを助けることができてよかった」。そんな気持ちが込もったような先制点だった。
リーグ戦では第5節C大阪戦以来の得点になった。3月29日のヤマザキナビスコカップ・清水戦で2点を奪うものの、右膝靱帯を痛めて戦線を離脱。好調を維持していた中での不運だった。111日ぶりの復帰戦の相手が浦和。新潟にとって最大の難敵だ。
リーグ戦は4戦4敗と一度も勝っていない。もっとも、エジミウソン自身の相性はいい。浦和戦は2得点。それが新潟のリーグ戦の対浦和戦全得点でもある。「エジミウソンという男がピッチに戻ってきたことを証明したい」。試合前の決意をきっちりと形で示した。
決勝点となった2点目は70分にシルビーニョが左のシートコーナーから鈴木慎吾とのワンツーで決めもの。エジミウソンの個の力と、チームの攻撃のバリエーションの1つが組み合わされての2得点。鈴木淳監督はその要因として「前線からプレッシャーをかけてしっかり守る。それができた」と守りからできたリズムを挙げた。
新潟の選手は最後まで足を止めなかった。試合開始と同時に、前から積極的にプレッシャーをかける。浦和には16本のシュートを許した。それでもゴールを割らせたのは一度だけ。三田、矢野貴章、そしてファビーニョと足がつる選手が続出した。「意図的な時間稼ぎではなかった。もっとフィジカル的にたくましくならないと」。鈴木監督が思わずかばわなければならないほど、選手は労を惜しまず走った。エジミウソン、シルビーニョの得点は粘り強い守備をしながら、相手の隙を突いた結果だった。
浦和は攻めきれなかった。後半は9本のシュートを放つなど、たびたび決定機を作った。それでも得点につながったのは、山田暢久のミドル1本。ゴール前でボールを支配しても、最後の1本が出なかった。「100パーセントに近いチャンスが何度もあった」とブッフバルト監督は険しい表情。そんな中、明るい材料が田中の復活だった。
シュート数は1本だが、1対1で積極的に仕掛けるシーンもあった。277日ぶりの公式戦。「個人的な出来はまあまあ」と自己採点は控えめだが、ブッフバルト監督は「このまま続けていけば、故障前のプレーができるようになる」と内容には合格点を出した。
新潟は6位から4位に順位を上げた。次節の大分戦で3連勝がかかる。浦和は攻撃の精度が課題として見えた。ともに次節の戦いが意味を持つことになる。
以上
2006.07.20 Reported by 斎藤慎一郎
J’s GOALニュース
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