7月19日(水) 2006 J1リーグ戦 第13節
千葉 1 - 2 G大阪 (19:04/フクアリ/15,322人)
得点者:'21 ハース(千葉)、'34 中山悟志(G大阪)、'81 播戸竜二(G大阪)
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千葉にとってはリーグ戦再開初戦であり、アマル・オシム新監督の公式戦初采配となった一戦。選手入場の際、千葉サポーターはチームカラーのイエローとグリーンの画用紙約1万枚を掲げて、千葉の再スタートを祝福しつつ応援した。
千葉は、DFの斎藤大輔とストヤノフが組むディフェンスラインにMF阿部勇樹が入り、従来の3バックに近いシステム。これまでと違うのは、巻誠一郎&ハースの2トップの下に攻撃的MFの羽生直剛とクルプニコビッチを置き、ボランチはMF佐藤勇人だけという中盤から前の選手の配置だ。「アマルさんはオシムさんよりも、より高い位置でボールを奪おうとする。そこで取れればチャンスになる」(佐藤)ことも含めた攻撃的な布陣だった。
出だしから攻勢だったのはG大阪。サイドを巧みに突きながら、中央にできたスペースを有効に使って攻めた。しかし、G大阪にボールを支配されながらも、千葉も徐々に得点機を作り出す。マイボールになると選手が一斉に連動してゴール前へ走りこむ攻撃は、アマル体制でも健在だった。21分、MF坂本將貴がボールを奪うと、すぐさまゴール前へクロスボールを入れる。これに反応したハースが右足で合わせて、千葉が先制した。
31分、G大阪は負傷したDFシジクレイに代えてFW播戸竜二を入れ、3バックから4バックに変更して逆襲を仕掛けた。負傷は痛いアクシデントだったが、「4バックにしたことで、かえって千葉はうまく対応しきれなかったようだ」(G大阪のDF山口智)。攻撃への意識を高める交代をきっかけに、G大阪が再びペースをつかんだ。34分、MF二川孝広のシュートを千葉のGK立石智紀が弾く。そのボールを負傷欠場のFWマグノ・アウベスの代わりにスタメン出場したFW中山悟志がヘッドで押し込み、G大阪が追いついた。
後半はカウンターの応酬のような展開になり、両チームに得点チャンスがあった。だが、G大阪がGK藤ヶ谷陽介のファインセーブもあって守りきったのに対し、千葉は81分、ボールを奪ったMF橋本英郎のスルーパスから播戸のシュートという、G大阪の決定機を封じられず失点。これが決勝点となって、G大阪が逆転勝利を収めた。
「相手にリードされて僕が慌てるようなことがあっても、選手たちは落ち着いて柔軟に対応してくれるようになった」とは、試合後のG大阪・西野朗監督の弁。西野監督は中山と播戸が起用に応え、結果をきっちりと出したことを喜んだ。
一方、千葉のアマル・オシム監督は記者会見ではあえて敗因を口にしなかったが、試合後の選手からは反省の言葉ばかり出てきた。新システムはサイドを意識した攻撃時のバランスはいいが、ボールの奪われ方が悪い形でカウンター攻撃を食らうと、中央のスペースを相手に簡単に使われやすい。さらに、自由自在に動いて攻めるG大阪に対して、プレスがうまくかからなかった。それらをいかに修正するかが、千葉の急務といえるだろう。
以上
2006.07.20 Reported by 赤沼圭子
J’s GOALニュース
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