7月22日(土)J2 第29節 札幌 vs 草津(14:00KICK OFF/札幌厚別)
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-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
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前々節に首位・柏との激戦を制し、チーム全体のムードを上昇させた札幌だったが、前節は鳥栖とのアウェイゲームに0−4で大敗。昨シーズンにも3連勝と勢いに乗った直後に大敗するという出来事があったように、チームとしてのパフォーマンスに波があるという部分が札幌の大きな課題のひとつだ。
柳下体制の3シーズン目、経験のある選手を徐々に加えてきたものの、チーム全体を見ればまだまだ若く経験値は多くない。勝ち慣れていないし、負け慣れてもいない。「勝ち続けることは難しい」という柳下監督の言葉通り、好調をうまく保つことができず、そして一度調子を崩してしまうとそこからの復調にも時間がかかる。早い話が、いつも好調か不調のどちらかにあるということ。フッキ、砂川、西谷、芳賀といったJ2の中では技術レベルの高い選手を攻撃陣に擁しながらも、なかなか上位に食い込めずにいる要因はそこにあるだろう。好調でも不調でもないニュートラルな状況でしぶとく勝ち点を積み上げていくことが、長いリーグ戦を勝ち抜くためには重要になる。そうした戦い方ができるチームなること、それがこれからの札幌のテーマになりそうだ。そのためには、とにかくまず連敗を防がなければならない。大敗した直後の試合となるこの草津戦は非常に重要である。
この試合の札幌は前節に続いてフッキが、そして開幕から右サイドで安定したパフォーマンスを見せていた芳賀が出場停止となる。さらに西谷も体調を崩しており、スタメン出場が微妙な状況だ。しかし、ここは前向きに考えたい。札幌に限らずどのチームもここからシーズン終盤に向けて上位へ食い込むためには、戦力の底上げ、つまりバックアッパーの充実が必要となる。そうした意味で、主力を欠くこの試合で代わりに起用される選手が存在感を示してくれれば、大きな手応えを得られるはず。ひとつの勝ち点を争って勝ち点計算をしながら戦うシーズン終盤に、ひとりの欠場が大きく響くような状況になると厳しい。そうならないためにも、今の時期からバックアップの選手が試合勘を掴み、さらには主力選手を脅かすほどの存在感を示して欲しい。この試合だけを考えれば攻撃の主力を複数欠くことは苦しいが、シーズンをトータルで考えた場合には非常に貴重な機会である。
対する草津は前節、敗れはしたものの「ゲームの内容自体はある程度満足できる」と植木監督が振り返る試合ができた。前半にセットプレーから失点し、そこから相手の仙台が守備をリトリートしてきたため中盤にスペースを得たこともあるが、自分たちでボールをコントロールできる局面を増やすことができていた。放ったシュート数も仙台のおよそ2倍となる17本。植木監督が「チームとして悪い方向には向かっていない」と話したように、アグレッシブな試合を演じられた部分には手応えを掴んだようである。
「タレントの差によってやられてしまったことが悔しい」と結果を得られなかったことについては正直に悔しさを露にした植木監督だったが、「勝ち点を奪うために、卑屈なサッカーはしたくない。このサッカーを続けて結果を出せるようにしたい」ともコメント。あくまでも理想を追う姿勢を明確に示した。
札幌と草津。アグレッシブなサッカーがしたい、というスタンスはそのの双方に共通している。全国的に荒れ模様の天候だが、北海道・札幌の今週末はいまのことろ概ね晴れの予報ということで、両チームの特徴がしっかりと発揮されそうな条件は揃った。互いに激しく攻め合う、白熱の試合展開になることを期待したい。
以上
2006.07.21 Reported by 斉藤宏則
J’s GOALニュース
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