7月22日(土) 2006 J2リーグ戦 第29節
横浜FC 1 - 1 湘南 (19:04/三ツ沢/5,147人)
得点者:'39 アレモン(横浜FC)、'89 北島義生(湘南)
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横浜FCにとって第3クール・2戦目となったこの日は神奈川ダービー。
前節(28節)、横浜FCの試合がなかった間に、柏は神戸に勝利し、勝点3をしっかりともぎ取り、横浜FCは首位との勝点差が5離れた状態でこの日を迎えた。高木監督も試合前日の練習後、「これから試合がもっと詰まってくるし、この暑い時期を乗り越えるためには、勝利で(勝点を)貯蓄していけないところもある」と話していた。この日は逆に首位・柏が一節休みとなっているため、横浜FCは先週つけられた差をしっかりと戻し、昇格争いを戦っていきたいところ。
今シーズンの「神奈川ダービー」の対戦成績は2勝。2試合ともに2得点、無失点と快勝を収めただけに、第3クールでの今回もサポーターの期待は一層高まる。ここ最近恒例となったバックスタンドに掲げられるサポーターの熱い一言が詰まった横断幕には「夏休みの宿題はシュート?」の文字が。ここ最近シュート数が少なくなっているせいか、「たくさんのシュートが、ゴールが見たい!」そんな気持ちがスタジアムを包んでいるようだった。
「3人出場できない選手がいるというのは、湘南にとってはウィークポイントになってくるかもしれない。どうしても相手の戦い方というか、プレーの質は変わってくるだろう」と話していた高木監督。湘南は累積警告で欠場の中町・ニヴァウド・田村に変わり、村山・加藤・北島がピッチに立った。対する横浜FCは前回後半から出場したアレモンがスタメンでピッチに登場。
試合は立ち上がりから横浜FCペース。しかし、アレモンをターゲットにしながらエリアに侵入するも、なかなかフィニッシュまで持ち込めない。このまま勝負は後半へ持ち越されるかと思われた前半39分。横浜FCのゴールネットが鮮やかに揺れた。湘南の右サイド・村山から冨山への大きなサイドチェンジ。このボールを後ろで横浜FC・小林が虎視眈々と狙っていた。「狙いどおり。来るかな…と思っていた。上がっていったら本当に来たので、そのまま行きました(小林)」。小林が見事なインターセプトからカウンターの展開、そのボールは「ベストな形であげられた」と小林が自ら話すほどの素晴らしいタイミングで中央へ駆け込んだカズ(三浦知良)、アレモンへと繋がれ、アレモンが相手DFを大きくかわし左足を振り切った。これがゴールに突き刺さり、先制点。アレモンにとっての移籍後初ゴール。1-0で試合を折り返す。
後半に入っても横浜FCがペースを握りながら試合が進む。だが、数回訪れるチャンスを決めることが出来ず、2点目が遠い。試合終盤、湘南が最後に怒涛の攻撃を繰り返したが、このまま試合終了と思われたロスタイム。ペナルティエリア付近で湘南に“もったいない”ファウルを与えFKを献上。湘南はその直後のCKで、佐藤からのボールを北島がフリーで頭で押し込み、今季初出場にして貴重な貴重な同点弾を叩き出した。
3分のロスタイムも残り僅か。最後のチャンスに、この日も途中出場ながら、左サイドから幾度もチャンスをうかがっていた横浜FC・滝澤。山口からのボールを受け中央で待ち構えるアウグストにクロスをあげるも、ゴールにつなげることが出来ず、同点に追いつかれたまま試合終了。同時にスタンドからは大きなため息が漏れた。
試合後、滝澤は「個人的には最後のクロスだけ。あれを決めれば、今日の試合どうなったか…というのが決まっていたと思うので、自分自身としてはあのプレーがとても悔しい。次こそは絶対ああいうプレーをゴールに結びつけて、チームが勝点3が取れるようにしたい。あの1プレーを自分自身重く受け止めて、また次に向けてしっかりやっていきたい」と悔しそうな表情を見せた。
また、「結果は謙虚に受け止めないといけない。横浜FCは得点も失点も少ないというサッカーをしてきた。2点目を先に取れれば…という状況が多い中で、最終的には苦しんで勝ってきた。今日は2点目が取りたくて選手交代もそれを意図して行った。2点目は取れなかったが、負けてはいない」と話すのは高木監督。選手たちも「失点シーンは、相手にこっちの人数が足りていなかった」と話し、マークが甘かったことを明かした。
もちろん、勝ちゲームだったものが、目の前で勝点2が逃げて行ってしまったのだから、悔しさはある。しかし、選手たちからはスッキリとした表情が見えた気がした。「シーズン長い間通せば、ああいうミスも絶対あるし、逆にそれが今日の試合で出て良かったと思う(菅野)」「今シーズンここまでも、結局最後そのまま逃げ切って、結果オーライという部分も多かった。なので、それが今日こうやって結果として出たのは、自分たちとしても見つめ直さなくちゃいけないというのを感じた(早川)」などといった言葉が、「反省材料が見えた」という部分において、ハッキリした様子。それだけに選手たちは気持ちを切り替え、既に次のアウェイ(愛媛・徳島)での連戦に心は前向きに動いているようだった。
横浜FCはサポーターから出された「シュート」という夏休みの宿題のほかに、今後は今回出た「残り時間を考えての試合の閉め方」という新たな課題と向き合いながら戦っていくことになりそうだ。
以上
2006.07.23 Reported by 浅野有香
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