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【AFC女子アジアカップ オーストラリア2006:なでしこジャパンvs中国女子代表 レポート】タフな戦いを制したなでしこジャパン。全員がチームのため、勝利のために戦い続けた90分、9年ぶりに中国に勝利!(06.07.23)

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●AFC女子アジアカップ オーストラリア2006
2006年7月23日(日)14:00/Hindmarsh Stadium
なでしこジャパン 1−0 中国女子代表

得点者:18'宮間あや
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 アデレードの街が雨で濡れ始めた頃、なでしこジャパンの選手たちはグループリーグ1位突破をかけた戦いに向けて、滞在しているホテルでそれぞれ準備をしながら気持ちを高めた。試合開始1時間ほど前になると午前中から降り始めていた雨もやみ青空がのぞき始め、会場のハインドマーシュスタジアムは明るい日差しに包まれ始めた。ここ数日と比べると少し暑く感じるほど。開場となったのはキックオフのおよそ30分前。我々日本人は、スタジアム周辺に行列を作っていた中国人サポーターの数に圧倒された。アデレードには中華街があり、多くの中国人が生活をしていて、スタジアムは一斉に「アウェイ」のムードとなった。一方、数では負けているものの、初戦からずっと応援を続けている日本からかけつけたサポーターや、地元で生活する人々の応援も負けていない。

 午後2時半、いよいよグループリーグ1位をかけた戦いのキックオフ。GK福元、DF安藤、磯崎、下小鶴、矢野の4バック、初スタメンの中岡のワンボランチ、右に宮間、左に柳田、トップ下に澤、ツートップには永里と大谷が並んだ。「中央でロングパスをだせるということで、DF裏へのパス、あるいはサイドチェンジ、それとルーズボールのこぼれを処理してもらうということで、中岡をシングルボランチに。両サイドに宮間と柳田を置くことによって、中国のサイドからのクロスボールをケアすること。宮間は、テクニックもありますし、スピードもありますので、どんどん仕掛けていくという狙いで、中国のサイドからの攻撃をさせないために」と対策を立てた大橋監督。前日練習で確認されたポイントを徹底した。中国は予想通りの4−4−2、立ち上がりからターゲットのツートップに対してロングボールを放り込んでくる。ゴール前での危険なシーンも磯崎、下小鶴を中心に体を張って阻止する。「0点で抑えれば勝てる。今日は守備に徹することになるとは思っていた」と澤がいうように、チーム全体での守備を徹底して苦しい時間をしのいだ。

 苦しい時間が続いてる中で、ワンチャンスをものにしようとした宮間の攻撃に対応しようとした中国が思わずファウル、フリーキックのチャンスを得た日本。キッカーの柳田からの絶妙なボールがゴール前の低い位置に入ったと同時に、そこに飛び込んできたのは宮間、頭であわせて前半18分という早めの時間に先制点が生まれた。実は、このFKの直前に「大橋監督からポジショニングの指示があって…」と宮間が試合後に明かしたが、ファーにいた澤、キッカーの柳田、そしてニアにいた宮間、そして大橋監督の狙い通りの展開でそのゴールが生まれたのだ。「柳田さんのボールがすごくよかったし、思い切って飛び込みました。だから、みんなで取れた得点です」と、恐れることなく地面ギリギリに飛び込んだ宮間は胸を張った。

 前半を1−0で折り返したなでしこジャパン。後半に向けて「ラインコントロールの確認をした」という大橋監督。中国の2トップを高い位置でプレーさせないことでゴール前の危険なシーンを減らした。後半に入っても、なかなか日本に中盤から攻撃を組み立てることをさせない中国に対し、「ロングボールばかりでくるのはわかっていた(澤)」と、全員が共通の意識で焦りを見せることなく、徹底した守備に加え、チャンスにはゴールを狙いにかかった。終了間際にパワープレーを仕掛ける中国に対してもひとりひとりが体を張り、福元が冷静に丁寧にゴールマウスを守り、およそ3分あったロスタイムも集中を切らさず戦い抜いた。

 試合が終わろうとしていた頃、スタジアムに響いていたのは、数で圧倒していた中国サポーターの声ではなく、その数の差にも気持ちで負けなかった日本サポーターの声だった。そして試合終了のホイッスルが鳴った後、青空の下に輝いたのは、勝利を手にしたなでしこジャパンの選手たちの笑顔だった。

「タフな試合だった」と両監督が試合後に語ったが、そのタフな戦いを制したのは日本。
「引き分けでも1位とはわかっていたけど、どうしても勝って次に進みたかった」(澤)
この気持ちこそが勝利を導く結果につながったのではないだろうか。日本は中国を相手に1997年6月8日、国立での国際親善試合以来の勝利をあげ、3戦全勝でグループリーグを1位で通過した。中1日で戦ってきたグループリーグの3戦を終え、次は4日後…なでしこジャパンにとって、いよいよワールドカップ行きが決まるか否かの大切な戦いがやってくる。

以上

2006.07.23 Reported by 日々野真理
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